温くなった 甘いスープを 口につけて苦笑う
最初と同じ味なのに 別物のワンスプーン
今日の事を 羅列しあう 会話にならない対話
それは何処にも向かわないし 何も示さない
綻びから綻び 転び 穴になるほどに
すぐに直さなくちゃって試み 指に刺さる針
僕らは辛うじて 同じテーブルの上
微かに残る ランプの灯を 見つめている
イツモドオリと名付けられた 最高級の皿はもう
メニュー表の隅っこから 消えてなくなってしまった
イツモドオリを ありのままに 目いっぱいに頬張って
美味しいねって 笑いあえるだけで
幸せな食卓だった
目に見えて 花は萎れ 黒混ざる cafe au lait
「楽しいね」は 抑揚なくし 平坦に響いた
何が余って 足りてないのって 迷い込んだ闇路
今を見ようとして 今に目隠しをされて
心は危なっかしい 天秤を抱えている
sugar & spice 微量の匙加減で 変わる味
イツモドオリと名付けられた 最高級の皿の上
紛れ込んだ苦い味を 僕は前から知っていた
終末の味覚に 触れてもされど そばにいるのは
この苦味の向こう側を 知りたいと願うから
美味しいねって笑う 声が聞きたいから
僕らは辛うじて 同じ文脈の中
sugar & spice 微妙な匙加減で 味は変わるから
イツモドオリと名付けられた 最高級の皿はもう
メニュー表の隅っこから 消えてなくなってしまった
くだんないこと くだんないことを 目いっぱいに頬張って
美味しいねって 笑いあえるだけで 幸せだった
イツモドオリは 気づけばもう 幻の美味になっていた
それでも 今日も明日も あの味を探すのだろう
美味しいねって笑う 君がまた見たいから
僕は 今日も あの味を探している 美食家
美食家
作詞曲:かしこ。「美食家」の歌詞。
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6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)
時給310円
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
時給310円
3度目の太陽が呟いた
それが答えだってこと
引き摺るサンダルは理想に置いてけぼり
いつか報われてほしかった
気の抜けたような将来だ
夏風がひとかじりの自信を攫っていく
路地裏の空想だって 劣等感だって
いつまで苦しめるの
伸びる一直線の飛行機の先は
どこへ向かうのだろうか...催夏 歌詞
Soda
8月15日の午後12時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君と駄弁っていた
「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
バッと通ったトラックが君を轢き...カゲロウデイズ 歌詞
じん
命に嫌われている
「死にたいなんて言うなよ。
諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
実際自分は死んでもよくて周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。
他人が生きてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
それでも「平和に生きよう」
なんて素敵...命に嫌われている。
kurogaki
どうやったら幸せって作れるの
小さい頃から考えてた
私のこれからに幸せはあるのかな
傷つくことを恐れて本当は隠していた
辛いことがあると 少しだけ死にたくなった
「生きたい」って思ってる人を見ると
羨ましくて 一緒に生きたいって思った
幸せの作り方はなに?
幸せの材料はなに?
私には分からなくて...幸せの作り方
ほむる
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