割れた窓 見上げれば
強い光が眼を眩ませて

映し出す 砂嵐
不必要だと叩き壊した

どうしてこんな気分になるの
自分から選んだ筈の場所なのに

遠く見遣れば緑の木々が
耳障りな音を立て 笑う
頭抱えて耳を塞いでも
奥に張り付いて剥がれない
掻き消す様に歌を叫んだ


古ぼけた 紙片に
書き殴る言葉 「全テガ嫌イ」

埋め尽くす 空虚さは
哀しい程に優しく在った

どうしてこんな気分になるの
自分から選んだ筈の場所なのに

そっと眼を閉じ消えていけたら
もう何も感じずに済むのに
夜に沈めど朝はやって来る
固く鍵を掛け閉じ込もる
取り残された部屋の中にも


何でこんなに泣きたくなるの
独りきり選んで決めた場所なのに

死んでもいない 生きてもいない
中途半端な絶望に浸り
ただひたすらに自分を騙した
「独りでいいの」と 呟いて
羨む様に空を見上げた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

空虚な箱

ひとことで言うとひきこもりの話です(ひとこと過ぎる

卑屈で、他人を見下していて、
でもそれ以上に羨んでいる、ひとりで。
ここから動けないと、ここから動かないと、
決め付けて、薄暗い部屋の中、ひとり。

前のバージョンで全ひらがな表記版が読めます。

閲覧数:121

投稿日:2009/12/15 02:18:42

文字数:378文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました