~次の日~
グミに、カイトと付き合った事を言った。
あえて重く言わずに、軽く言ってみた。
グミなら、笑って流してくれると思って。
そんな考えとは裏腹に
「何それ!意味分かんない!
リンの彼氏はレンでしょ!?」
胸がギュッと締め付けられた。
でも、昨日…
「レンが浮気してたの…ミクちゃんと…
でも、もういいの。
…トイレ行ってくる!」
グミから、何もかも見透かされそうで…
トイレに行く "フリ"をした。
向かったのは屋上。
寝そべってみる。
雲一つない晴れ渡った空。
カイトからの告白、レンとミクちゃん…
いろんな事がフラッシュバックされる。
…でも、あんなに怒ったグミは見た事なかった。
私の事を思って……
グミに…もう一度、しっかり言おう!!
教室に戻る事にした。
教室に近づくにつれて、話し声が聞こえてくる。
グミと、レンの声…
「リンから聞いたよ。
ミクちゃんと浮気してるでしょ!」
「あぁ…もう、
リンの事なんて…好きじゃない」
頭が真っ白になる。
好きじゃ……ない?
気がついたときには、レンの前にいた。
「もう、別れよう」
返事は決まっているから、それだけ言って
走った。
カバンも学校に置いたまま、家まで全力疾走。
「ただいま…」
小さく言って、自室に行く。
ベッドにダイブして、思い切り泣いた。
「リンーー!ご飯食べないの?」
お母さんの声で目が覚めた。
…いつのまにか、寝ていた。
「いらない」と叫けぶ。食べる気がしなかった。
「…お風呂に入って寝るか!」
お風呂からあがると、玄関にカバンとメモがあっ
た。
「宿題してから寝てよ!
いつでも電話してね。 グミ」
几帳面な字で書いてあった。
心配症のグミらしい。
今日は、宿題をして寝る事にした。
針が12を指している。時間が経つのが早く感じ
た。
その後はレンの事を忘れて、カイトと登下校したり
デートもした。
それなりに楽しく過ごし、一週間が経った。
そんなある日の帰り道。
いつも通り、他愛のない話で盛り上がっていた。
急にカイトが立ち止まる。
「どうしたの?カイト…… ヒャッ///」
ギュッ…………
振り返ったと同時に、
カイトに抱きしめられた。
あの日から、忘れようとしても…
レンが忘れられない自分がいた。
…私はやっぱり…
「レンが…レンが好き!」
カイトを押し返そうとしたとき、
「オレのリンから離れろ!!」
カイトから体が引き離された。
「なんなんだお前!リンちゃんは俺の彼女だ!
"元カレ"のお前が口出しするな!」
「ああ、確かにオレらは別れたよ。
でも、別れてオレは分かった。オレの隣はリン
じゃなきゃ駄目だって」
なんだか泣けてくる…
カイトが私の背中を押した。
「えっ…?」
「ほら、レンの所に行きな」
そして最後に「幸せに!」と言い残し、去って
行った。
「ありがとう …カイト」
そう呟き、涙を拭った。レンの元に走る。
「オレ、やっぱりリンの事が好きだ!
もう、リンを離さないから、だから____
もう一度、オレと付き合って」
「喜んで…!」
…嬉しい! 大好きなレンとずっといられる。
もう離さないで………ね!
~END~
コメント0
関連動画0
オススメ作品
最上級の愛が世界にあるなら
サビ
この世界に最上級の愛があるのなら
君の想いを僕らは引き継ぎたいよ
この世界に最上級の愛があるのなら
永遠に君の想い磨いていたいよ
a
あの日突然現れた煌めきは
僕らの全てを圧倒的に凌駕して...【曲募集】最上級の愛が世界にあるなら
mitadesu
chocolate box
作詞:dezzy(一億円P)
作曲:dezzy(一億円P)
R
なんかいつも眠そうだし
なんかいつもつまんなそうだし
なんかいつもヤバそうだし
なんかいつもスマホいじってるし
ホントはテンション高いのに
アタシといると超低いし...【歌詞】chocolate box
dezzy(一億円P)
眠い夢見のホロスコープ
君の星座が覗いているよ
天を仰ぎながら眠りに消える
ゆっくり進む星々とこれから
占いながら見据えて外宇宙
眠りの先のカレイドスコープ
君が姿見 覗いてみれば
光の向こうの億年 見据えて
限りなく進む夢々とこれから
廻りながら感じて内宇宙...天体スコープ
Re:sui
寝坊した!
アラーム止めた記憶ないよ
絶望より反省より
すぐ動けまだ間に合う
どこかで見たミラクル早着替え披露して
いざ向かえ目的地
強気の夜ふかし
朝早いけど起きれんじゃないの?
これ見たら寝ようかなんて
この数分何回頭をよぎった?...寝坊した!_歌詞
幽増し豆腐
「彼らに勝てるはずがない」
そのカジノには、双子の天才ギャンブラーがいた。
彼らは、絶対に負けることがない。
だから、彼らは天才と言われていた。
そして、天才の彼らとの勝負で賭けるモノ。
それはお金ではない。
彼らとの勝負で賭けるのは、『自分の大事なモノ全て』。
だから、負けたらもうおしまい。
それ...イカサマ⇔カジノ【自己解釈】
ゆるりー
「…はぁ………ん…ぁん、いやぁ……ぁうっ」
暗くて狭い。密閉された空間。逃げられない私は目に涙をためた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あー…蒸し暑い…
空は生憎の曇りだというのに今日はなんだか蒸し暑かった。ったく。楽歩の奴…バスの冷房くらいつけろ...【リンレン小説】俺の彼女だから。。【ですが、なにか?】
鏡(キョウ)
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想