幼い幸せの終わりはここなのだと
今頃になってぼくは理解した
いやはてで光る花と咲くあなたの笑顔
この先へと行かなきゃね
ぼくだけで
あなたの話した言葉を
端からなぞり
あなたの思ったことを
呑み込もうとした
あなたが話した生き方を
胸に刻み
あなたの笑ったことを
思い出そうとした
だけど
雪が燃えて
水になる様に
はるかとほく
往かないやうに
蒼鉛色した暗雲の先に
広がる銀河の切れ端は
白と白の透き通る二相系
零して一層明るくなって
そっとひとさじ壊さぬように
星をすくいあげた
あなたがそんなに美しいがために
声も出せず震え叫ぶの
花の香りに満たされた部屋の隅で
さびしく往こうとするこわがりに
そんなにかなしく眼を
そらしてはいけないと
どうにも笑えやしない
ぼくは雨なのだろう
今頃になって
わたしにはなにもないこと
からだのすべてが
あなたでできていたこと
わたしには生き方の
右左もわからないこと
今風のない静けさの
意味に気が付いた
やがて
冬が融けて
春になるまでに
やすらぎのために
泣けますように
乱反射するは因果の明滅
天末払うはほうき星
緑青、鋼青、黒鐵、天蚕絨(びろうど)、
硝子の陸稲(おかぼ)の天幕に
ぼくらは迷わず
まっすぐ歩いていけるかな
あなたがどうにもかなしく笑うために
時の流れに立ちすくむの
冬の寒さにひび割れた窓の側で
はらり揺れて解けかけの心
どんなに悲しくとも
逃げてはいけないと
涙が零れ
初めてしづかにわらう
すべてのさいはひをかけて
うつくしい雪をねがひ
かなしさうな眼をしてゐる
花の名を刻みつけて
山荷葉 / 可不 with VOCALOIDS
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