目の前で掠(かす)れる 亡霊
手のひらに 乗せられ揺れている 不安定
頼れないただ一人に 込み上げる愛情飢(あいじょうき)

見えない 明かりを 探し求めていても
仕方ないな
さあこの手に捉える 歪(ゆが)んだ僕の安寧(あんねい)

指折り数えてゼロになった今 振りかざせ
弾け飛ぶ眼底の蔓葉(かずらば) 消えないどどめの憂(うれ)い
「それでも助けなど来ないね」
嗤(わら)う靄(もや)の裏側 見てろ不安定
離れた意識と冴(さ)える言葉で 罠を張れ
味占める這底(はいてい)の毒牙は 気付かぬまま
縄に繋がれお役御免ね その顔が見えたら
僕は変われる?

手のひらで 暴れる亡霊
当て付けに 逆撫(さかな)で触れて知る 昏い眼
諦める 息の中に 忍ばせるかいろぎ

捉えていると いつか消えると
心揺れ出す 汗と鼓動の音
不意に群がる 不快な視線
不敵に嗤う 理路の不整合
どうして?

ああ付き合ってらんない
全て投げ出し私は安泰(あんたい)
もう辛い思いなどしたくないな
大安定
考えたくない私の事
今を見てればそれで許されると
つまんない つまんない つまんない つまんない

回りまわっても 未だ見えない空の果て
取り戻す最低のパノラマ 冷たい朝陽の暮れ
「答えはここにはない」なんて
繰り返した 私は私じゃなくて

狂える頭と冴える感覚で風を取れ
切り開く銃声の彼方に見つけたんだ
外れ道で笑う 薄らな影を追いかけた
僕も誰もいつも不安で 動けなくなるなら

指折り数えてゼロになる前に 手を伸ばせ
崩れ去る最低のパノラマ 覚めない一つの夢
姿も形も無くなって 辿りついた命の中の不安定

離れた意識と自我の狭間(はざま)で構え撃て
迫り来る怪影(かいえい)が嘘なら変わらぬまま
誰も知らない僕になって 一息入れたら

僕と君で抜け出して行こう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

フアンテイム 歌詞

閲覧数:14

投稿日:2024/06/24 21:46:55

文字数:778文字

カテゴリ:歌詞

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