最低限の生活が僕を待っている
故に、冷めたコーヒー湿ったシャツと
最低限の生活が僕を待っている
you and me靠れ掛かったままでも
よかったのに
大抵の事象は全部「仕方ない」で
そうやって生きてきたせいか
大体の衝動に全部抗ってしまって
満たされない夜ばかり浮かんで
君は、最低だと言った
僕は、声を失くした
続きを捲る気力わかないストーリー
愛とか恋とか言うとかなんとか
縋り付く余裕もない、正直に言うと
最低限の生活が僕を待っている
故に朝の帰宅と週一の休暇と
最低限の生活が僕を作っている
君のいない世界が、モノクロを纏う
最低限の生活を僕は待っている
君のいない日々が、色褪せてくように
それでいいのだろ、多分
代償の比重に耐えられなくなって
そうやってまた大人になる
大概がそうだ、全部忘れてしまおう
できなかった約束ばかり繰り返し
僕は、最低だと言った
君と、そう笑いあった
日常と非日常の間で揺れるストーリー
愛と恋とか言うとかなんとか
言葉を作ってしまうのは、僕の弱さで
最低限の生活が僕を待っていた
故に、狭いワンルームに二人きり過ごして
最低限の生活を僕は待っていた
君のいない日常に、慣れきれない僕は
最低限の生活はそう悪くなかった
今更そんなふうに、嘆いてしまうのは
いいわけもないから、多分
最低限の生活は君が彩っていた
最低速で駆け抜けた、昨日までが
半透明になりたいなって冗談さえも
酷く鮮明に覚えてしまっているのは
きっと君のせいだ
最低限の生活が僕は好きだった
故に、君の寝言に起こされて眠れない夜でよかった
最低限の生活が僕を待っていた
僕は、どうやって生きていけば、いいの
君のいない、この世界が苦しい、空しい
仕方ない?
最低限の生活を求めてしまう僕は
今日も、ただいまの聞こえない
ワンルームにて息を吸って吐いた
いま、いま、いま、もう一度
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