A1
長い十月の雨
 脳裏よぎる不安が
単に思い違いで
 すめばいいと願った
B1
けぶる煙が頬掠め まるで傷残すよう
 なのにまだ

S1
止まなくて、降り続くよ

重い雨粒の音が
じんわりと数を増して 不安の足音に変わるの

傘なんかじゃ避けれない 泥に似た燻りたち
 突き刺さる棘の先が 容赦なく深く刺す


A2
どしゃぶりの雨の中
 まといつく泥濘は
ぬるく、そして不快で
 早く拭いたくなる

B2
ミラーがくもるバスルーム
 指で擦り映すよ暗い顔


S2
染みついて取れない泥

流れでるシャワーの水で
 倒れそ(う)な躰支え、ときどき耐えきれず呻くの

気まぐれなeternity ring(エタニティリング)
 薬指をすり抜けて「珍しいものねぇ」と 
  カラカラと笑わないで


(間奏)


B
冷えるグラスの奥深く…
 逃げ場のない不安の影は濃く

S'
ふざけてるつもりなんて
 さらさらないとわかって

窓を打つ雨の音がなおさら煩くて嫌なの

傘なんかじゃ避けれない
 泥に似た燻りたち、突き刺さる棘の先が
  鋭く抓るよ(う)で嫌なの

S''
きららかな熱帯魚と
 二人きりで過ごす部屋
  濁ってく水槽には 泥沼だけが溢れかえる

はまり込んだ泥濘に 爪の先までが浸かる
 侵食する冷たさ 無表情
  身体ごと呑んでゆくの…

もがくならもがくほど

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Swim in a aquarium

タイトルを変えてみました!
気怠さと不安感重視にしてみましたが…

※タイトルはSwim in the mire(泥沼の中で泳ぐ)と迷ってます。

閲覧数:186

投稿日:2010/10/18 17:01:11

文字数:593文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント5

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  • ふじっこ

    ふじっこ

    その他

    採否についてのお知らせを載せました
    ご確認ください

    http://piapro.jp/content/x9kka7pgy1xtiiy9#message

    2010/10/23 00:14:09

  • ふじっこ

    ふじっこ

    ご意見・ご感想

    静謐な中にも重々しさを感じる良作と思います
    前バージョンどんなんだったかよく思い出せない(ぇ)ので
    あまり「どこが良くなった」ということが言えないのが申し訳ないですが
    以前ほど引っかかりを覚えず読むことが出来ました
    強いて言えば妙に横文字が目立つかなあ(多いという意味ではなく)というところですが
    この辺りは好みの部分も多々あると思います

    「作詞」という作業は「言葉」を対象としている分
    自由度が高く感じられるかもしれませんが
    その実意外と 本来「考えるべき」「やるべき」ことが多く
    道具をそろえるというハードルさえなければ
    実は「作曲」の方が簡単なんじゃないかという気が最近しています
    (あまりこういうことを言うべきではないかもしれませんが
     ピアプロで「作詞家志望」とされている方には
     自分がやろうとしていることを本当にわかってるのかな
     と思うような人も多いです)
    隅師医 唖漣さん(結局読めませんでしたすいません…)についていえば
    これだけのレベルのものが書ければ充分「作詞家」と自称していいでしょうし
    自信を持って今後も活動してほしいと思います

    さて 今回の公募については先週末にて完全に応募を締め切りました
    近いうちに選考結果をわたしの投稿ページに告知いたしますので
    ご確認をお願いいたします
    http://piapro.jp/content/x9kka7pgy1xtiiy9
    ご応募ありがとうございました お疲れ様でした

    2010/10/18 23:07:15

    • 隅師医 唖漣piaproptBh4V     

      隅師医 唖漣piaproptBh4V     

      毎回しっかりとご覧くださり大変ありがとうございました。

      >意外と 本来「考えるべき」「やるべき」ことが多く
      ここら辺は痛感していますね。
      やりたい事と曲(メロディ)が求めるもののバランスがすごく難しいです。

      >充分「作詞家」と自称していいでしょうし
      作詞家という言葉は自分には重すぎるので…
      実際、プロを目指している方と比べたら雲泥の差があると思いますし><。。。

      >隅師医 唖漣さん(結局読めませんでしたすいません…)
      名前は偽名(?)なので読めなくて当然ですww

      完全に〆切ということで、これ以上の更新は控えます。
      曲を作られる方の意見・助言をいただく機会をいただけただけでありがたかったです。
      採用作が曲とマッチしていくことを陰ながら応援させていただきます。
      それでは。

      2010/10/19 14:57:16

  • ふじっこ

    ふじっこ

    ご意見・ご感想

    阪神の優勝がなくなりましてね…

    気を取り直して

    いいですね 「詩」として質が高いと感じます
    抽象的に「不安感」の表出に特化したことが功を奏した感じでしょうか
    その「不安」の対象もおそらく読み手に伝わるように書かれていると思います
    欲をいえば、こう「殺し文句」のようなものが1行か2行あったり
    行・連単位に「対」になるところがあったりするともっと締まると思います

    気になるところを数点
    S1最後の連 当初のVSQでは
    「傘なんかじゃ避けれない 泥に似た燻りたち
     突き刺さる棘の先が 容赦なく深く刺す」(最後の大サビといっしょですね)
    となってますが ここは当初の方がよかったかなあ
    あと そのひとつ前の「確実になりつつある」のセンテンスですが
    ここは「(不安の)影が濃くなる」というような表現に変えると
    もっとゾッとした感じになると思います(音数の調整が難しいといま考えてて感じましたが)

    「トロピカルフィッシュ」という単語ですが…僕だけかもしれませんが
    「トロピカル」と聞くとパイナップルとかヤシの実とか
    ちょっと明るい感じに聞こえてしまうので素直に「熱帯魚」の方がいいと思います
    「アクアリウム」にはそれほど違和感を感じませんが ここも
    「苔むす水」(「水槽」だと少し音数厳しいですね)とかだと
    「詩」としてオシャレだと思います

    以上勝手申し上げましたが
    今回の手入れでとても作品として締まったと感じました
    わたしの判断まではもう少しお時間をいただきたく
    申し訳ないですがお待ちくださいますようお願いいたします
    お疲れ様でした

    2010/10/01 21:33:16

    • 隅師医 唖漣piaproptBh4V     

      隅師医 唖漣piaproptBh4V     

      >阪神の優勝がなくなりましてね…
      おいたわしい…(ノω;)

      >欲をいえば、こう「殺し文句」のようなものが1行か2行あったり
      そこがいつもできないのです…できるようになりたい。

      >S1最後の連 当初のVSQでは?ここは当初の方がよかったかなあ
      確かに気に入っていたフレーズではあるので…


      >もっとゾッとした感じになると思います
      口当たりのいい言葉を選んだ結果のフレーズなので、
      表現がいまいちだったかもしれません。反省です><

      >「トロピカルフィッシュ」
      これについては譜割上の別箇所で熱帯魚を使ったので違う言い回しをする意図と、
      急に明るい言葉を出して皮肉と滑稽さを出したい…という意図がありました。
      この際 熱帯魚 自体を変えて別のカタカナ語を置くのもありかもですね。
      アクアリウムに関しても同じ意図ですが、なかなか難しい…


      お忙しい中ご精査ありがとうございました!
      マイペースで更新があったらまたお知らせをいたしますが、
      もしお時間を割いていただけるのであればよろしくお願いいたします。



      2010/10/02 15:10:56

  • ふじっこ

    ふじっこ

    ご意見・ご感想

    ご連絡ありがとうございます
    前バージョンがないので比較ができないのですが
    改めての感想ということで申し上げます
    「後だし」の話も出てきてしまうかもしれませんが
    ご容赦ください

    非常に丁寧に編まれた力作だと
    改めて読み感じました
    最終連の大幅?な書き換えも非常に効果的だと思います
    実は他の作品もサラっとですが拝見したのですが
    わたしの曲の「世界観」に合わせようとしてくださったことも
    感じられました
    そのうえで、ここから先は本当に好みの問題としか言いようがないのですが
    前回は「<重さ>が物足りない」と表現しましたが
    少し「切ない」感じが強いのかなあ と思いました
    この作品はテーマを「わかりやすく」提示するという点で優れていますが
    「わかりやすさ」というのは加減が難しいところがあって
    例えばこの作品は「あきらめきれない恋が終わりかけている」という大テーマがあって
    これを読んだひとの多くに共感が得られやすいと思いますが
    もう一方でもっと「深い(深読みを許す)」「大きい(抽象的)」テーマのものがあったら
    わたしだったらそっちを選んでしまうかなあ と思います
    わたしが「こういう雰囲気で書いてほしい」という提示をしたわけではなく
    (むしろ自分が考え付かないような作品を期待したところもあるので)
    この作品に対して「こうしたほうがいい」と申し上げるような点はありません
    ここから先は作品の良し悪しではなく
    「わたしがこの作品をどうしたいか」ということになると思います

    こういうのはもしかしたらルール違反かもしれませんが
    もうひとつある候補作をご紹介します
    http://piapro.jp/content/cwtroc99gdtbc6m6

    ちなみに好き勝手申し上げてきましたが
    わたしが自分で詞を書くときは
    最初からテーマを決めず(漠然と考えることはありますが)
    浮かんだワンフレーズからふくらませて
    あとからつじつまを合わせていく といういい加減な書き方です
    こちらにも投稿作品としてあげていますので
    ご覧になって鼻で笑うといいです(エー

    2010/09/27 22:26:20

    • 隅師医 唖漣piaproptBh4V     

      隅師医 唖漣piaproptBh4V     

      >非常に丁寧に編まれた力作だと
      なんだかご精査いただいた上にお褒めいただけて恐縮です(汗

      >「わかりやすさ」というのは加減が難しいところがあって
      今まで書いたものかなり抽象的なテキストばかりだったので、
      敢えて一般ウケを狙ってみたのですが仇になっていたのかも…と。

      ふじっこ様の好みとは仰いますが、
      深く大きなテーマこそが今回の曲に合う雰囲気なのだと今は閂が外れた気分です!
      候補作を拝見しましたが、(普段はパクリみたいになったら怖いのでタイトルしか読まない
      のですけれど…)表現しにくいですが、「深読みできる」という意味を理解いたしました。

      自分の中でも恋愛テーマにする点がうっすらとひっかかっていたので、
      そこを改めて書き直したいですね。採用不採用というよりは完全燃焼したいので…
      またご精査いただけたら嬉しいです!

      P.S.
      ときどきふじっこ様のような書き方もしますが、つじつまが合わなくなることがしばしば…
      言われてから気づいて己の力不足に落ち込みます。
      投稿作、今読んでしまうと影響を受けそうです><。

      2010/09/27 23:06:34

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