黄昏に染められて歩く道で
君の歌が聞こえた
低く高く 風の音を繰り返して

宵闇の隙間を縫って響く
遥かな異国の歌
それは遠い、遠い昔どこかで聞いたようで

オレンジに塗りつぶされる空の下で
流れてゆく不思議なメロディ
まるで一つ一つ、心の窓に灯を点すようで
意味も知らないのに つられて歌ったよ

今、どこで何をしてる
見上げている空の下のどこかにはいるかい
夕暮れの街角で 風に口笛を吹くよ
君の好きだった 遠い国の歌を


灰色の朝日が昇る街で
君の歌が聞こえた
遠く遠く 耳の奥で響いた

並んで歩くのは木枯らしだけ
君はもうここにはいない
二人本当に、遠い距離に離れて

何か大きな力が世界を引き裂いて
言葉は通じなくなっても
君が一つ一つ、心に点した灯があるから
きっと凍えないで 歩いて行けるだろう

今、同じ空を見ていますか
手紙も来ないけれど元気だといいなあ
空っぽの街角で 今も一人歌うよ
遠い国の歌を 君のいない街で


今、同じ惑星の刹那に
どこかの街で空を見ている人へ
君を思うよ 「ありがとう」を贈るよ
紡ぐ言葉がほら、風と音楽になる

今、ここで生きている
残してくれた景色の中を歩いて行く
遥か遠い街で 君の歌を歌った
暗くない 寂しくない だけどいつか あの日に戻れたら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

遠い国の歌

君の好きな歌、それはまるで美しい魔法のようで。

新革命シリーズの新たなスピンオフ。ただ、あんまりテーマ性は強くなく普遍的なラブソングだと思ってくれてもいいです。
何となく、昔のZABADAKのような歌をイメージして書いた。一人称が徹底的に排除されているのは意図的です。

閲覧数:160

投稿日:2014/07/16 00:37:54

文字数:552文字

カテゴリ:歌詞

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