その次の日、るかは新しい反物を買いに行きました。
町は昨日よりも俄かに騒ぎ立てています。
「またなにか事件ですか?」
るかは反物屋の主人に聞きました。
「あぁ…次は若い娘が殺されてな。…今度は帯が無くなってたそうだ」
「まぁ。殺した上に着物や帯を盗むなんて嫌なものね」
「あぁ全くだ。るかさんも気ィ付けないと危ないからな」
「そうね………」
反物屋を出たるかは町を歩きます。
やがて扇や簪などの華やかな小間物の店が並ぶ通りへやって来ました。
「………久しぶりに遠出をしたから少し疲れたわ」
るかはとある店の縁台に腰を下ろし、ふと隣の簪屋を見るとあの人がいました。
その横には知らない女がいました。
「これがいいかなぁ?こっちがいいかなぁ?」
「りん。選ぶのは勝手だけどかいとさんの事も考えてやれよな。さっきから高いのばっかじゃないか」
「なによ別にいいじゃない。ねぇどれでも私が好きなの選んでいいんでしょ?」
「あぁ何でもいいよ…りんの好きなのを買ってあげるよ」
「ほら。れんもブツフツ言わないで私に似合うやつ選んでよ」
「似合うやつって……りんはすぐに壊しそうで嫌だなぁ~…」
「あー!れんったらひどーい!!」
「こらこら二人とも店先で騒いじゃ迷惑だよ」
「もうれんの馬鹿!!あたしは華やかなやつじゃなきゃ絶対嫌なの!!分かった!?」
「分かったよ………」
そのあと女の子が選んだのは房と小さな蝶飾りの付いた簪でした
楽しそうに笑い合う二人を見たるかは静かに立ち去りました。
その晩るかはあの二人の事を考えていました。
「……あの人はあんな年端もいかない女の子に黄色い簪なんか買い与えて一体何をしようというのかしら…本当に見境が無いんだから…『だけど仕事は頑張らなきゃ』」
一人ブツフツと呟いてからいつもの様にあの口癖を言うと
一人静かに仕事に励みました。
そしてこれもまたいつもの様にあの裁縫鋏を取り出すと……
「…あら?鋏の色こんなだったかしら?………まぁいいわ、またあとで研いでおきましょう……」
ジャキン――――――!!!
るかは鋏を動かしました。
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