うつし世は夢 いたづらにうつろひ
夜の夢こそまことなりけり

華も命も散り逝く運命なら
咲かせてみむ愛の畔に

幾十許(いくそばく) 罪重ね
妖言(およづれごと)を繰り返して

色は匂へど散りぬるを
我が世誰ぞ常ならむ
有為の奥山今日越えて
浅き夢見じ酔ひもせず

叶へざる夢を告げば
口を噤みてくだされ
君の声が聞こえざらば
この耳を引き裂ゐまほし

生きたりくには空気の共用は
さらねど誰かが汚しし道を
避けて通る事はせられむ
明日見る夢は誰が笑ふ

餓鬼道の常夜には
空蝉の声が鳴り響く

千の針を飲み込む我に疑いの余地はなきぞ
君の声がこだませば青天の空へと突き抜く
やめたしと思ひしさるほど易くはやめられねば
人生には痛みが伴ふ最期に見し夢の続きを

祇園精舎の鐘の声響かば
諸行無常の響きありけり
沙羅双樹の花のにほひならば
盛者必衰の理なり

閼伽棚(あかだな)に水茎(みずぐき)を
供えし野面(のもせ)に咲き誇る

我が消えせば君が吸へる空気が少し増ゆや
なんて思ひたりしにもここに我が息をする事
止めにせば神の思い通りになりなむ運命が
あるとせば神は君と我を出会はせて笑ひたり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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華ノ命ト空ノ青

自作曲「華ノ命ト空ノ青」の歌詞です。

閲覧数:64

投稿日:2013/05/05 03:23:30

文字数:497文字

カテゴリ:歌詞

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