今年の梅雨は肌寒いね
そう呟くけど答える声はない
隣にはもう誰もいないのに
なぜか片方の肩を濡らして歩く
肌を刺すような鋭い雨粒が
僕の心にぽっかり空いた穴を広げていく
灰色の雲を掻き分けたら
君に傘を差し掛けたあの日々を
もう一度見られるような気がして
一人傘を閉じて手を伸ばす
冷たく降り注ぐ雫よ
どうか僕の思い出を全部洗い流して
昨日の雨はもう上がった
それなのに頬を伝う熱い雫
きっとこんなに胸が苦しいのは
僕だけなんだと何度も思い知った
束の間の晴れ間が暑くて痛いよ
僕の傷だらけの心が黒く焼け焦げていく
灰色の雲を掻き集めて
君色の僕を透明にしてよ
「もう一度」なんて願いたくなくて
一人にわか雨に目を閉じる
無情に降り注ぐ雫よ
どうか僕の心ごと全部洗い流して
雨は嫌いだ
ただ冷たく景色を貫くから
だからこそ今は梅雨に打たれて
君の声 温もり 砕いてしまいたい
灰色の雲を掻き分けても
君に傘を差し掛けたあの日々は
もう覗くことさえできないんだと
涙は初めから知っていた
冷たく降り注ぐ雫よ
どうか情けない僕を全部打ち砕いて
コメント0
関連する動画0
ご意見・ご感想