夕べから細く 降り続いていた
雨がやっと止んで 傘を閉じた
  夕焼けが雲を 押し流してゆく
  つがいの赤トンボ 水溜まりに飛ぶ

 あなたと見ていた 紅色の時に
 ひとり佇む 滲みるような切なさ

  すれ違い過ぎた その恋は終わる
  燻る情熱に まだ焦がれる胸


頬冷やす風に ふと気が戻れば
いつの間にか山に 落ちた太陽
  揺れ動く星と 振動(ふる)わす虫の音(ね)
  儚い感触が 似ている気がする

 あなたと寄り添う 紅色の時は
 淡い鼓動のままで だからきっと消えない

  もうふたりここで 会うことはないと
  分かってゆくほどに 傷深まる秋 傷深まる秋

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紅色の時

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投稿日:2024/09/27 12:59:31

文字数:290文字

カテゴリ:歌詞

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