嘘は嫌いと言ったのに
『そばにいる』約束
まもらないなら何故
小指を絡めたの

よく待ち合わせた場所
遅れて小走りの君
「おそいよ」怒ったけど
それでいいよ、来て

手を繋いで歩いた道
つまらない映画をみた部屋
ただ抱きしめあってる二人
普段言わないような好きも
全てが大事だったこと
全てを愛しく想うこと
居なくなるのならば
教えないで勝手に去って

「次の休みは出かけよう」
輪郭だけの約束
まもられることないのに
まだ待っている

よく表情が動いて
好きの分かりやすい君
「なによ」つられちゃって
楽しかったよね

手が重なるだけで
鼓動が鳴った日もあった
ただそこに居るだけでよかった
初めて口にした「好き」を
今も覚えてる鮮明に
今も聴きたい切実に
名前をまた呼んで
一番に愛した声で

「嫌いだよ、バカ」
喧嘩なんかじゃなくて
「また明日だね」
別れの言葉でもない
最後に交わしたのは
「行ってくるよ愛した人」
そんな慣れない甘い言葉

忘れさせてよ
胸が裂けそうだ
温かい手で心ごと
奪って逝って

叶うなら
隣で生きて

手を繋いで歩いた道
つまらない映画をみた部屋
ただ抱きしめあってる二人
普段言わないような好きも
全てが大事だったこと
全てを愛しく想うこと
居なくなるのならば
名前を最期に呼んで
一番に愛した声で

忘れないように
ずっと呼び続けて