#82「再び」
僕とルカさんは妖精の世界への入り口に向かう
「ルカさん、メイコさんとリンちゃんを助ける方法って、考えてあるんですか?」
ただ単に相手方に乗り込んでいっても、駄目なのは目に見えている
「正直、何も考えてないわ。」
僕の横を歩くルカさんは、しれっとそう言った
「手紙の相手が誰かもわからないし、「私の大事なものを奪ったものと同じ血」というのも、なんのことだか……」
ルカさんは冷静を保とうとしているが、やはり焦りが見える
「それなのに、一人で行こうとしてたなんて無謀ですよ!」
「う、うるさい!……頭より体が勝手に先に動いていたのよ!」
顔をそむけるルカさん
ルカさんは、仲間想いで優しい
今となっては、僕にもそれがわかる
「……ん」
ルカさんが、突然、僕に手を差し出した
「……ちょっと!早くしなさいよ!」
何故か僕の方を見ないまま、手をさらに僕の方にずいっと差し出してくる
しかし、何を意味しているのかわからない
「もう!早く私の手を握りなさい!」
「ええええええ!!」
思いもしない言葉に、おもわず声にだして驚いてしまった
まさか、ルカさんの口から、そんな言葉が出てくるとは……
「…………もしかして、怖いんですか?」
「はぁ?…………ちょ、ちょっと!何、勘違いしてるのよ!違う!」
ルカさんが何かに気がついて、顔を赤くした
「に、人間は、妖精と手を繋いでないと、妖精の世界に入れないのよ!前に来た時はリンと手をつないでいたでしょう?」
「え?あ……あぁ!そういうことか!いや、ビックリしました。はは……」
いや、本当に驚いた
「まったく……わかったら、早く手を握って」
ルカさんはあらためて手を差し出す
それを僕が握ると、ルカさんは強く握り返してきた
「じゃぁ、いくわよ!」
「はい!」
僕が返事をするとルカさんが走りだし、つられて僕も走りだす
そして、一気に森を抜けると、中央に泉のあるリンちゃんの家の前にやってきたのだった
あれから大して時間がたっていないのに、少しなつかしい
もう、ここに来ることはないと思っていた
「……あの、ルカさん?」
「なによ?」
僕はとなりにいるルカさんに確認したいことがあった
「あの……手はまだ繋いでいないと駄目なんですか?」
そう、まだ僕とルカさんは手をつないだままだった
「え?……あ、あ!」
ルカさんは、はっとして手を素早く引っ込める
そして、わざとらしくコホンと咳払いをして、いつもの真面目な顔付きにする
「じゃ、いくわよ!ネルの家に!」
「ちょ、ちょっと!待ってください!策無しでは無謀ですよ!」
僕は止めようとしたが……
「リンたちが待っているのよ!時間を無駄にできないわ!いくわよ!」
そういって、突き進むルカさん
僕は仕方なく、あとを追いかけた
コメント2
関連する動画0
オススメ作品
もっと見る#88「昔話」
「あなたの話が無駄話となった時、あなたの命の終わりです」
フードの女性の言葉に偽りはないだろう
でも、僕はまだ終われない
「これはある一人の女の子のお話です」
「何言っているの?早く、私の動機とやらを説明しなさい!」
僕の話を遮ってフードの女性が怒鳴った
「これには順序が必要なんです...妖精の毒#88

しるる
#90「本音」
先代とリンちゃんに恨みをもっていた人物
メイコさんに睡眠薬を飲ませることができる人物
あのルカさんを投げ飛ばすことが出来るのは訓練された人物
僕が人間だとあらかじめわかっていた人物
そう、初めからこの人しかありえなかった
「やはり……あなたでしたか…………ハクさん」
「お見事です。ま...妖精の毒#90

しるる
#78「レン」
「ありがとう……カイト兄」
涙を拭きながらそういったミクのその言葉……僕に突き刺さる
「もう、大丈夫!私は、いままでどおり、みんなの義姉ちゃん(おねえちゃん)で、カイト兄の義妹!それでいいんだ!」
ミクが笑顔で僕にそういった
でも、無理しているのは、さすがにわかった
けれど、そこには...妖精の毒#78

しるる
#92「真相」
叫ぶハクさんを僕は無言で見ていた
嫌悪でも、軽蔑でも、同情でもない……自分でもよくわからない感情で……
「うるさい……うるさい……あの女が、そいつらが、私を……」
ハクさんの髪が乱れ、長い髪の間からあやしく目だけがのぞける
「ハクさん!目を覚ましてください!こんなことをしても、あなた...妖精の毒#92

しるる
#83「不敵」
「ここよ。ここがネルの家だった場所……」
そう言って、ルカさんが案内してくれた場所は、一般的な小さくまとまった一軒家だった
今は人が住んでいないのだろう……
人がいなくなってから、たいして時間がたっていないというのに……なんというか……
「ネルの母親は、叔母様が亡くなる前の年に滑落の...妖精の毒#83

しるる
#77「答え」
「ミク~!!」
僕は真っ暗な暗闇の中、傷つけてしまったミクを探していた
今となっては、自分でも、どうして気付けなかったのかと思う
僕はレンの言うとおり、馬鹿野郎だった
しかし、今は後悔している暇はない
早くミクを見つけなくては……
僕は思い当たる個所を片っ端から行ってみた
そして、最...妖精の毒#77

しるる
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
ルカさんhshshshshshshshshshshshshshshshshshsshshshshsh……ハッ!!
いやあの、別に可愛いルカさんを全力でhshsしたいなんて
……思ってますが何k(強制退場
ルカさんの強さなら無謀も関係ない!!(…はず)
いざ突☆撃!!
2012/11/20 23:18:59
しるる
ルカさんは忙しいので、たこルカさんを抱っこしててください←
私もそれを思っての、とっつげきー!!←
2012/11/21 23:34:16
イズミ草
ご意見・ご感想
きゃーーっルカさんかわいいっ
そしてそういうかわいいところに平気で突っ込んでしまう
カイトさんもその鈍さが憎めませんっ><
首謀者が誰だかさっぱりなのですが……
きっとルカさんとカイトさんが
劇的☆痛快に解決してくれるような
シナリオをしるるさんは用意しているはz((全力で黙れ
2012/11/20 20:01:46
しるる
ルカさんが常識人で、鉄仮面じゃないというのを表現したく……
というのは嘘で、「かわいいルカさん」を書きたかった 以上
え、あ、いや……え?
じ、自信ねっす←
2012/11/21 23:32:57