#「ちびはロボット?妖精?」
小鳥さえずる爽やかな朝
しかし、私はふとんから出ようとせず、夢の中
しるるさんは、基本的には朝に弱く、夜も弱い
だからといって、昼間が強いわけでもない
じゃ、いつ強いのか
結論「気分」
なんともまぁ、前世は猫だったのではないかというほどのマイペースぶり
「……しるる、しるる、しるる」
そんな、私を耳元で呼ぶ声がする
私はふとんにもぐる
「しるるぅ……」
なんか枕もとの声が寂しそうになった
そこで私ははっとして目を覚ました
ふとんから、がばっと起きて、声のした方をみる
すると、昨日もらった、ちびめーちゃんがそこにいた
ちびは枕の上にぺたんと座っている
「あぁぁ、ちびめちゃんくぁわいい!」
私の気分がのって、いきなり超元気!
「おはよ、ちびちゃん」
昨日、彼女が覚えた言葉は「しるる」「めいこ」「いっしょ」、そして、私が彼女のことをちびめーちゃんを約して「ちびめちゃん」もしくは「ちびちゃん」と呼ぶということだけ
彼女の中で「めいこ=ちびめちゃん」となるのには相当苦労したので、昨日はそれだけ
私は髪がぐちゃっとなっているのを気にせずに、ちびを手のひらにのせて持ち上げる
しかし、よくよく彼女をみると、くてっとしていて元気がない
「どうしたの?ちびめちゃん?」
元気がないちび……とても不安になる
くぅぅぅ……
ちびの体から、小さな音がした
「え?あれ?も、もしかして、おなかすいてるの?」
ちびがお腹をおさえている
「え?ええ!?ちびちゃん、ごはん必要なの!?」
私は大いに驚く
というのは、ちびちゃんは、あくまでネルちゃんが「創ったもの」
……てっきり、ロボットとかの類だと思ってたんだけど……
と、いうことで、昨日もらってから、彼女に何もあたえていない
私は急いで、キッチンに行き、冷蔵庫をあける
中に苺を発見!
私は誰のかわからないそれから、大きめのを一個だけ拝借して自分の部屋に戻った
「はい、ちびめちゃん、いちごだよぉ」
ヘタの部分をとってあげて、それを渡した
ちびは、自分の体の半分近くあるそれをもって、じっとみている
「大丈夫。そのままパクッと食べればいいんだよ?」
私はジェスチャーで食べる真似をした
ちびちゃんはそれを見ると、いちごに食いついた
もぐもぐもぐもぐ……ぱぁぁぁ
とてもかわいい笑顔のちびちゃん
美味しかったみたいだ
「ちびめちゃん、いちご、おいしい?」
「……?おいしい?」
ちびちゃんは、いちごを指差してそういった
それは「この物体の名前はおいしい」という認識
「あ、ちがうよ。それはいちご、い・ち・ご」
私は指でバッテンをつくって否定したあと、正しく教育
「いちご?……いちご!」
にぱっと笑うちびめちゃん
うん、かわいい!
昨日、言葉を教えてみてわかったことは、物体がある名詞は、指をさしながらで教えやすい
けれど、おいしいや、うれしいみたいに、気持ちの言葉を認識させるのには、そう単純じゃないということ
こういうのは、私や周りの人の反応をみて、覚えていくんだろうなと思った
しばらくして、ちびめちゃんがいちごをその場においた
まだ半分くらい残っている
「あれ?もういいの?」
私がちびにきくと、彼女はおなかをおさえた
どうやら、おなか一杯になってしまったらしい
いちご一個もたべれないという、小さな胃袋
まぁ、これだけ体が小さければ、そうなのかもしれないけど……
しかも、いちごを丸かじりしていたせいか、彼女の体がいちご味になっていた
「あらら……こりゃ、なんか考えないと駄目だなぁ……」
私はそういいながら、ぬれている彼女をティッシュで優しくふいてあげる
「……ねぇ、ちびちゃんってさ、お風呂とか入っても大丈夫なの?」
私は、てっきりちびボカロって、ネルちゃんが創ったわけだからロボットだと思っていた
しかし、おなかが減るということは、そうとも言い切れない
この子……本当に妖精なんじゃないか?と思う
私の問いかけに首をかしげるちび
おそらく、私の言っている意味が理解できないのだろう
「……あとでネルちゃんにきいておかなきゃなぁ…とりあえず、その濡れた服ぬいで乾かそ?変わりは……うーん、ごめん、こんなのしかないや……」
私は、ちびちゃんの着ていたデフォルトの服をとりあげて、近くにあったハンカチを小さく切った後、彼女の体に巻き付けた
これはこれで、南国パレオ風でかわいいけれど……
悪く言えば、テルテル坊主に近い……
うーん……意外とちびのためにしなきゃならないことって多いかもしれない
【かなりあ荘】ちびはロボット?妖精?
ちびシリーズ、第2弾
めーちゃんかわいいw
ちびめちゃんw
>>
前回:http://piapro.jp/t/W9QT
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