曇天に包まれた世界なんかに怯えて

何一つ見えていないのに
見えていないからと君は呟いて

雲の隙間から覗かれた目玉に
目をあわさぬよう目を隠して

気持ち悪くて吐きそうだ
中身もえぐられているみたいだよ

それ以上触らないで
かき混ぜて消してしまわないで

雨も降らないのに曇る空は
光すらも通さない

した見ても前見ても何も見えないよ

目が回りそうだ酔いそうだ
直立してらんないよ体がぐらりと歪む

踏み潰されそうな思いを傷だらけで守って

悲しくなるよ

これがないと生きてる意味がなくなるから

小さすぎる心が
モスキートの歪んだ音を奏でるよ

誰に聞こえてるだろうか

誰にも聞こえないんだろうか

鏡にすら移らない
虚構な存在を嘲笑う

狂って狂ってくるりと
原点もない円を描いて

止まることのない世界に潰されて

すへてがもう

壊れちゃえ