ああ花は藍に限ると
藍の花は花々に歌わせる
傍で狐が眠っていた
その花は藍の色をして
辺りを困らせておりました
美しさこそ天下一ですが
その性は悪性でした
ある日知恵深き狐は考える
これを大人しくする術を
ふと葉っぱを鼻先へ乗せて
美し青い花へと変じました
ああ青い花の賢さよ
たちまち誰しもが
夢中になる論と
空切り取った 青の花びら持ちて
藍の花は噂聞いて
嫉妬の燃える
私より美しいなぞ許せない
ああ花藍狐論 花藍狐論
その青い花はたちまちと
辺りを蕩かせておりました
聡明なこと天下一ならば
その色の美しきこと
その日図ったのは藍の花
けして青き奴負けまいと
「この花弁で言い聞かせ青に」
高みの赤い鳥へと頼みごと
ああ藍の花は思考す
この世で誰しもが
夢中になる花へ
己の色を それに知らしめようと
青い花は微笑んで
一言論ず
私より青いのはそうそなただと
ああ花藍狐論 花藍狐論
藍の花は夜更けと己を見て
満足したが胸は痛んだ
それはこの世で昼空の青が
一番好きだと思ってたから
ああ青い花は狐に
戻って誰しもが
探すがその花は
見つからなくて 遠き空へと泣いた
藍の花は悄然と
頭を垂れる
私より美しいのは空の君
ああ花藍狐論 花藍狐論
藍の花は歌う
青より藍は確かに青し
されど君と空の美しさ
それは胸を衝くと涙しながら
傍で狐が鈴転がす からんころん
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