朝焼けと同時に君は眠りにつく
机には飲みかけのコーヒー
昨夜の君は何をしていたんだろう

「先に寝ていいよ」
そう言って私をベッドまで見送る君
「明日も早いからごめんね」
君と次に話せるのは1日後なのね
一緒に暮らしているのに不思議な話ね

今夜もひとり夢を見ていたの
あなたといるとどうしようもなく夢を見るのよ
少し大きすぎるくらいの非日常が
この先にあるんじゃないかと夢を見る
私には不似合いなネオンの光る
ぬるい風の夜の夢


一緒に朝まで乾杯をした頃を思い出す
昼過ぎに起きて片付ける空き缶
去年の私は君と一緒に夜にいたね

「だいすきだよ」
かわいい声で抱きしめてくれる君
「私もだいすきだよ」
言葉で確かめるしかもうできないのかもね
貴方が何者なのかわからなくなってきたの不思議な気持ちね

今夜もひとり朝を見ていたの
隣の君を起こさないようにカーテンの中に滑り込んだわ
少し普通すぎるくらいの日常が
恋しくなって君を起こさず外に出る
君には不似合いな白い光のさす
軽い風の朝の話


君がひとり過ごす夜
何をしているのか誰と話しているのか考えているのか
もう何も知らないの

私が見つけた金木犀
一緒に見に行く前に雨に打たれて香りを無くしてたわ
手をつないで行ってみたかった

君が行きたがってたラーメン屋
一緒に食べに行く前にいつも開店時間を過ぎてたわ
張れたお腹を君に笑ってもらいたかった

思い出すのは君といた夜のことばかり

だけど ごめんね

君のいる夜を私はもう知らないから
そこに想像も希望も全て託そう
君のいる夜が今日も月夜でありますように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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[曲募集] 瞑色に

夜型の彼と朝方の私
知らなかった夜を教えてくれた彼
新鮮で楽しくて夢のようだったけど
どうしても私は朝を求めてしまう
彼の知らない時間が増えていく
一緒にいたいけれど
私のために彼を変えたくはない

朝と夜はどうしても交わらない
思い合っていてもお互い追いかけても
重なることはない

だから私にできることは
貴方の時間が素敵な時間であるように願うことだけです

閲覧数:50

投稿日:2022/01/28 12:54:37

文字数:685文字

カテゴリ:歌詞

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