白髪なびかせ今宵も鬼が
満月輝く静かな夜に
荒れ果てた屋敷にひとりたつ
すり切れた着物に顔を埋める

今も鮮明に思い出されるは
かの愛しき娘の笑顔 

どうして出会ってしまった 俺達は
娘と生きたくて
苦難を選んだのに
娘がいないなら 意味がない
ひとりで過ごすことに幸はなく
ただ娘が愛しい もう一度会いたい


きれいな黒髪に櫛を通し
娘は重くため息をついた
限りある命短さ憂う
何故あの鬼を愛してしまった?

逢瀬をかさねるたびにこわくなるの
これが最後かもしれないと

どうして出会ってしまったの 私達
あなたと生きたくて
全てを捨てたのに
あなたを置いていく日が来るなんて
信じたくない 嘘だと思いたかった
ただあなたが愛しい そばにいたい


どうして出会ってしまった 私達は
共に生きたくて
許されるなら 永遠に
許されないなら 共に消えたかったのに
それすら叶わなかった
この想いはどこに向かえばいいの

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

「鬼と娘」

これは友楽さんの曲に応募した歌詞です
曲はこちら→http://piapro.jp/content/6nja9g5xg9m8fvkn

曲に歌詞をつけるのって大変ですね。

物語を頭の中に作ってから作ると疲れましたが結果、楽しかったです。

古い日本の時代を想定しました。
よくある悲恋の話です。
どこぞの娘が人外の鬼に恋をします

二人は結ばれますが、娘は人間、いつか寿命が尽きます。
この歌の中では若いうちに亡くなってしまいます。

寿命の長い鬼は、ひとり残され、娘の思い出を糧に生きてます。

前半が鬼→娘視点
後半が娘→鬼視点

最後が二人の想いでまとめてみました。

閲覧数:110

投稿日:2010/04/09 01:30:36

文字数:412文字

カテゴリ:歌詞

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