「誰か、誰か、ねえ！」　泣いて叫んだ
「仕方無いさ」ときつく言い放つ私
運命なのだ、逆らうな。
鏡の中のぼくは　ぼくに嘘ついている
平気そうにするな　…辛いだろ？
意地が悪いな　捨てた振りしていた
ぼくらだけ見てたなみだいろ
誰も知らない　通り過ぎていくんだ
…止まりもせず

表向きは　そう「強く、強く」と暗示かけて
開いた傷ほったらかして　鎧がぼくを潰してる
ああ…もう消えちまうよ　私に飲み込まれて
弱いことも忘れ　演じてる
「早ク無クナレ！　生キテイク為ナラ
二度ト鎧ナド外サナイ」
ちゃちな嘘でも楽にはなれないんだ
ちっともだよ

ぼくは待ってる　私の償いを
今か今かと待っている
私が必要なのだろう？
……すのは　今日は保留

冷えた手で人をあしらう　僕を見てたな！
これでもそうだ、言ってやろう
“所詮は僕等、傀儡さ”
鎖外して　今　自由になりたいのさ
悲しみに埋もれて　泣き叫ぶ
私を返せ　ぼくの事を返せよ
ぼくだって今も人間さ
誰も知らない　忘れてる振りしてた
…お前もだろ