模造ハートビート

 肺を突き破る 白い衝動
 濡れたアカシアが 風に震える
 歪み ひび割れた 赤い真円が
 紙を抜け出して 螺旋を描く
 巡る 巡る
 何度も 何度でも
 ねじを拾い集める 壊れるまで

 まとわりつく大気が部品を削ぎ落として
 耐え抜いたものと失われてしまったもの
 きっと どちらも自分だから どちらも自分だから

 人の形だけ 切り抜いたとして
 紙に残る穴を こころと呼ぼう
 巡る 巡る
 何度も 何度でも
 けれど それでもこころは繋がらない

 まとわりつく大気が部品を削ぎ落として
 耐え抜いたものと失われてしまったもの
 きっと どちらも自分だから どちらも自分だから

 視界に存在するすべてを
 遥か後方に運び去って
 からだは悪夢のように重く
 それでも足を止めることはない

 まとわりつく大気が部品を削ぎ落として
 いつかからだのすべてがバラバラになっても
 きっと 走り続けるから 走り続けるから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

模造ハートビート

閲覧数:20

投稿日:2022/12/24 06:27:48

文字数:423文字

カテゴリ:歌詞

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