『トポロジー』

[A]
枯れた水場　錆びた鉄屑
電光石火のように去る時代（とき）の遺産（きおく）

[B]
寂しい景色は　いっそ　飲み干したらいい
重ねた　心が　綺麗に揃う

[C]
憶えた　蜜の味と
隠した　月のアジト
湿った　その心に宿す
恋のトポロジー　嗚呼

[A]
誘う香り　火照る月影
甘い記憶はいつも　アジトにある

[B]
浮世に落とした夢　取り戻せずに
煩悶（はんもん）に消えてった
潮の満ち引き

[C]
無邪気な　深い瞳
不思議な　海の色味
久遠（くおん）な　色に溺れてゆく
愛のトポロジー　嗚呼

[B]
着飾った言葉は　もう　捨ててしまおう
どのみち　二人は　同じ位相さ

[C]
憶えた　蜜の味と
隠した　月のアジト
湿った　その心に宿す
恋のトポロジー　嗚呼

[C]
無邪気な　深い瞳
不思議な　海の色味
久遠（くおん）な　色に溺れてゆく
愛のトポロジー　嗚呼