曖昧な言葉とか
愛想笑いとか
今は全部忘れて
正直になってほしいよ

あなたの眼の中を泳いでいる わたし
止め処なく溢れる　涙に流され

もがいた両手 水を掻いて
水面を揺らしたなら
寄せては返す波の上に
永遠を見つけるんです　

塞いだ口から漏れる声
言葉にならずに消えて

明日の終わりさえ
忘れて眼を閉じた

水を失った魚のように
横たわり口を開いて
「どうか幸せに」　
願いは叶わぬまま
明日が来てしまいました

あなたの眼の中に浮かんだヒロインは
主人を愛すことだけを知るのです

首を擡げる窓際に
飾られた白い花も
枯れてしまえば輝きを
失い散るばかりだけど
最期を迎える時に
彼女は何を見る

たぶん
透明な腕に抱かれているのかな

咲くことのできない花は　　　
それでも懸命に命燃やすでしょ
誰かに見てもらうためじゃない
ただそれがわたしだからというように

花瓶の水だけじゃ長くはないわ
飾られている わたしはきれい？
あなたが毎日私を愛でること
欠かさないで

あなたの胸の中で
あなたが恋しくなる
未来 過去 現在いる場所
いつかは過去になるよ　　

離れない忘れない
逃さない戻らない
進めない動けない
悪くない仕方ない
夢です

言葉じゃ伝わらない
あたしの心に触れて
二人は別々でも
寄り添うことはできるよね
ねえ

今だけ見せ掛け幻の夢を
私の全てに感じさせて
夜が明けて朝が来る頃
どうせ全部忘れてる
嘘つきにならないよう
信じさせてみて

お願い
疑えないほど心を揺さぶって

あなたに触れられる
ただそれだけで
消えた明日を迎えられる
星の瞬きもきれいと思えるから
あたしを感じて

今夜呟いた言葉は
空に浮かんで輝ける星になる
少し寂しくなる夜は
この空を見上げるわ

デタラメな愛のうたに
お付き合い頂き ありがとう
あたしの思い出ノートの歌詞
これはいい中二病

T字路の別れ際
あなたはこのノート
あたしの鞄に詰めて
手を振り走り去ったね