「夜霧散在中」

陽が沈み 闇が増え 霧がかかりし 万年山
月明かりが照らすは 清澄な空と同化した 青髪男子
今宵も夜霧に いざ参らんと 蒼色の大きな傘を 差し歩く

夜霧の街中 いと美麗 賑わう町人 寝夢知らず
誰もが気付かぬ静けさで 足並揃えて 通り過ぎる

嗚呼 儚くも夢の如し この町もいずれは消え入るのに
ただ 刹那に輝く人々 いとをかし


町歩き 通り過ぎるは 美しき 緑髪娘
幼き黄髪の双子や 麗しき美貌を持した 桃髪女子
今宵も夜霧に いざ捜そうと 紅色の羽織を着ていた 愛しき人を

夜霧の街中 哀憐に 賑わう町人 痛苦も知らず
何故 誰も私に気付かない? 犬でさえも足を通り過ぎる

嗚呼 儚くも夢の如し あの女子も いずれは消え入るが
ただ 刹那で良いから 会いたいと


愛しき我が姫よ 今は何処を彷徨い歩く?
最期に見たあの涙 拭わなければ 悔いるだろう
あの時と同じ 夜霧の中で 再び会えるだろうか


嗚呼 儚くも夢の如し
この両手に 吐瀉した色のように
また あの羽織を着ておくれよと

ふとすれ違う羽織の女子
振り返るが 傍には知らぬ男子
嗚呼 面が似ていると 思うだけ

さぁ 今宵も夜霧を 散在中

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夜霧散在中

ブログに載せたものを持ってきたもの。
KAITO兄さんに歌ってほしい。和風系が似合うと思う。つーか好きだ。

閲覧数:61

投稿日:2010/02/27 18:41:29

文字数:518文字

カテゴリ:歌詞

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