#12



私はミクが消えて泣くだけ泣いた後、ミクの形見ともいえるデータを世間に公表した

私を犯人に仕立てて、会社の地位を墜落させようとした、真犯人は私の後輩だった

彼女はライバル会社から買収されていた

つまり、彼女がスパイだったわけだ

わが社のデータを盗み、それをライバル会社で大手企業に自社の企画として売り込むということが目的だった


そのついでに、邪魔だった私を消すつもりだったらしい

私自身、彼女に何かしたという記憶がないのだが、いつも偉そうにしていて気に入らなかったらしい

おもえば、最初にボカロの話をきいたのも彼女からだった

それに合わせて、私に「あのミク」を売り付けた青年を派遣したと考えれば、筋も通る

その後、後輩や、あの青年、そしてライバル会社の関係者は、みんな警察に捕まった



でも、悪いのは何もあの人達だけではない

私が「あのミク」をインストールして、会社に持ち込んだという事実は消えない

そこに関しては、私の罪なのだ


私は騙されたとはいえ、悪事に手をかしてしまった

企業に迷惑をかけてしまった

私は退社し、実家に戻ることにした








私は実家であることをしていた


それはミクとの唯一の作品を完成されるために必要だったもの……歌詞だ


ミクはもういない…


歌ってはくれない…



けれども、楽曲を完成させることで自分の想いがミクに伝わると私は信じていた




「出来た!」




私は歌詞を書いた紙で、紙飛行機をつくった







そして、窓をあけて、ミク髪色のような綺麗な青空に紙飛行機を飛ばした




【あふれ出す感情♪ それはあなたへの…………】












~初音ミクという名のソフトウェア【完】


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

初音ミクという名のソフトウェア#最終話

ここまで読んでくれてありがとうございましたw

最後の歌詞の続きは、皆さんが思うものを当てはめてみてくださいw



また、この後、もう一つ番外編をやります
その後のミクっていうか…まぁ、そんなのですw
正直、本編とは何も関わりあいがないですwww
興味のある人だけ、読んでみてくださいww
あ、後味の悪い話なので、いい話で終わりたい人はここでやめておくといいかもですwww


あ、ちなみに告白してきた同僚は、ミクがいなくなったことから、読者の目を避けるためのトラップでした~www

閲覧数:381

投稿日:2012/04/06 23:37:21

文字数:756文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

  • 関連動画0

  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    優しい物語。いつか書きたいけど、どうしても書けない。それは今、私のココロが荒んでいるから。
    いつか私にも、優しさを生み出せるココロを持つことができるだろうか…。

    これもこれで歌詞になりそうだな…いっそのこと今度歌詞作って誰かに作ってもらおうかな…。
    何はともあれいい話でした。しるるさんは人の心を温かくする物語がお得意な感じw

    2012/04/07 00:05:03

    • しるる

      しるる

      そういう風に受け取ってもらえてよかったですww
      実は、「ボカロ観察」と「笑顔の理由」よりも、全然自信なかったんです…

      そか…お得意なのかww自覚はなかったwww
      よんでくれて、ありがとうでした

      2012/04/07 00:12:26

ブクマつながり

もっと見る

クリップボードにコピーしました