タグ「誰でも可」のついた投稿作品一覧(38)
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茹だる暑さに 咽喉は焼かれて
呼吸も出来ずに 落ちる向日葵
眩む世界に 不実なる月
鬼が誘う 「手の鳴る方へ」
爪が辿る微笑の奥に
残る熱が暴く心
巡り変わる影の国で
籠の鳥は夜に歌う
足りない 切ない 届かない
脳内 警告 鳴り響く...あいしたがり
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誰の耳にも 届きはしない
生まれて消える 秘密のメロディ
震える咽喉は 言葉を全て
喰べて飲み込み ただ吼えるだけ
縦から 横から 斜めから
格子が 遮る 中と外
廃墟に 一人 佇んで
私は 歌おう 「ナンノタメ?」
無限に広がる 闇に捕らわれて
何処へも行けない 心を暴こう...祈 歌
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途切れることなく そこにある筈の
空を幻と きみは言うけれど
ぼくにはこうして 一緒にいられる
今この瞬間こそ 儚い夢のよう
嘘と本音が 混ざり合う
雑音だらけの 日常で
二人出会った 奇跡さえ
必然だった と言うきみ
そう、かつては輝いた
金メッキの熱情...空は幻(仮)
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「直ぐに帰る」と 嘯く貴女
閉じた扉に 光は差さず
温もりさえも 忘れたけれど
ワタシ只管 待ち続けるわ
我侭なんて 言わないし
言い付けだって 守ってる
とても良い子に してるででしょう?
どうかワタシを 褒めて下さい
ねえ、ママ。お願い
一人は寂しい……...ちいさなねがい
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月さえ眠る この良き日
年に一度の お祭り日
五穀豊穣 願いませ
神に感謝を 捧げませ
お鈴 鳴らせや 祭りの 合図
拍子 取りませ 神への 合図
揃い 奏でて 送り火 焚いて
ヨイヤ タントト テトシャン ソイサ
彼岸の花咲く 畦道渡り
鎮守の杜へ 御神輿行脚...マツリ
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私の心から 溢れた雫は
いつかあの 枯れた花を 彩るかしら
貴方と二人 頷きあって
小指に絡む 糸を千切った
愛を誓った 時間はすでに
欠片となって 砕けて消えた
真白に戻った 糸は泣いた
「次は何色に 染まればいい?」
“さようなら”と 交わしたキスを
温めたいだけ。傲慢かしら...太陽に吼えろ
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黒い仔猫は厄介者
「疫病神」と罵られて
街から街へと旅烏
何時しか出来た硝子の壁
厚く巨大な
壁は冷たく
仔猫の叫び
全て遮る
心に開いた“穴”は言う
「欲シカッタノハ、唯一ツ」...く ろ ね こ
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煙る桜の 海の下
紅染まる 夢を見る
あなた愛しと 呼ぶ心
氷の爪が 掻き毟る
二人の部屋で 唯、独り待つ
まるで底なし沼の闇の中
あなたはきっと、知らないでしょう
あなたが奪ったわたしの心
返して欲しいと 嗚呼...風 車
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