最近の投稿作品 (8)
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【がくルカ】大晦日【V市駅南住宅街】
毎年のことながら年末寒波が日本列島を覆っている。ショッピングモールの屋上駐車場から見える街並みには薄っすらと雪が降り積もっており、まるで粉砂糖をまぶしたようだと考えたのは空腹のせいだろうか。
大晦日の日の入りが近付いた頃。やっと大学が冬期休暇に入り、バイトも納めたがくぽとルカは、最近話題の映画を観に郊外の大規模商業施設へと足を運んでいた。飲み物と某やめられない止まらないスナックの味をしたポップコーンを抱え意気揚々と第3スクリーンへと消えていった彼らは、2時間後にズビズビのべしょべしょに泣き腫らした姿で無事発見された。
一度顔を洗いにそれぞれがお手洗いに入った後、気を取り直して晩ご飯を考えようとしたが、双方まだ頭が回りきっておらず面倒になり、結局大晦日だし蕎麦で良いじゃんということで少し混雑したうどん屋に入店した。お出汁のいい匂いが漂い、映画館でポップコーンを食べたばかりであるにも関わらず腹の虫がぐぅと鳴いたので二人は苦笑いすることとなった。
「にしんそば定食をひとつ」
「わたしは天ぷらそば定食で」
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【ゆるりー誕】マッドサイエンティストと検体ちゃん【大遅刻】
ヂッと苦しげな悲鳴をあげて死んでゆくマウス。
また、失敗か。
顔を顰めつつそう呟いた男は、一応その哀れなマウスを弔い、その後ため息を吐いた。
今日は、折角の人間の検体が手に入るというのに。
少しずり下がった眼鏡を指で押し上げながら、インスタントコーヒーを啜る。
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幼馴染とぶっ飛んだ世界【オリジナル】4
唐突。めっちゃ唐突にルカは言った。
「魔界に練習に行くよ!!」
「よーしがっくん、準備は出来た?」
開けっ放しの窓からルカが入って来た。
……何かもう、慣れてきた。
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茶猫家の気ままな日常生活
「行ってきまーす!!」
「行ってらっしゃーい!!」
茶猫家の気ままな日常生活
やっほー☆鏡音リンだよー!!
今日はね、茶猫が学習会でいないし、ミク姉たちも仕事でいないから、リンたち双子だけで留守番なのだ!!
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茶猫家の気ままな日常生活【誕プレdearゆるりー】
「みんなー!王様ゲームをするよー!!」
『…えっ?』
茶猫家の気ままな日常生活【誕プレdearゆるりー】
「突然ですが、第1回王様ゲーム大会を開催致します!!!」
「イエーイ!!」
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幼馴染とぶっ飛んだ世界【オリジナル】3
「メイコ、おはよ!あ、ついでにカイトもおはよ」
「ルカ、おはよー」
「僕はついでなの!?」
棒読み気味で挨拶をしたのが咲音メイコ。
ルカの一言で傷ついているのは始音カイト。
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幼馴染とぶっ飛んだ世界【オリジナル】2
「ごめんねがっくん、私ね、
魔法使いなんだ」
「へー。」
♪ごーふーんーごー♪
「っええええええええぇぇぇ得ぇ餌ぇぇぇぇぇえ!!!??」
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幼馴染とぶっ飛んだ世界【オリジナル】
俺は、知ってしまった。
幼馴染のとんでもない「秘密」を。
「おはよ、がっくん!」
桃色の髪の少女が言う。
彼女の名前は巡音ルカ。