「がっくーん、あっちまで走ろう!!よーいどーん♪」
いきなり走りだす桃色。
「オイちょっと待てルカ!!転ぶぞ!!」
慌てて追いかける紫色。
今日も始まる、速い2拍子のリズム。
そんな俺達の日常。
「よっしゃ勝ったぁ!!がっくん、今日は私の言う事聞いてよ!!」
得意げな顔でルカが言う。
「何でだよ、理由を10字以内d(「とくにりゆうはないよ」……はぁ、分かったよ」
きっかり10字で(答えになっていないが)答えてきたルカに、もう反論する気が失せてしまった。
結局、俺はルカに甘い。
いつも、ルカのマイペースさに振り回されてしまう。
……そんなところが好きだとか、死んでも言えないが。
「がっくん、鯛だよ鯛!!美味しそう」←
「ああ、そうだな…」
という訳で、何故か俺は今、水族館にいる。
「おお、鰯!!イワシトルネード!!でもやっぱ美味しそう!!!」
「…お前、腹減ってるだろ」
…バレた?なんて言ってるが、バレバレだっての。
さっきからルカは食べられる魚が美味しそうとしか言ってない。
飯にするか、と呟くと、「その前にお手洗い行って来るよ!!あっちのお店の前に集合ね!」と言いながら走って行ってしまった。
何なんだ。
くるくると人を自分のペースに巻き込んで、心まで惹きつけて。
なのに当の本人は何にも知らない顔して無邪気に笑って。
ああ、モヤモヤする。
だけどまぁ、この感情も悪くない、と思ってしまう自分が居て。
……ルカ、恐ろしいぞ。
そんなことを考えているうちに、指定の店の前に着いてしまった。
しばらく待っていると、
「がっくん、待たせてごめんよ!!で、何食べる?」
と、後ろから声を掛けられたので、思わず「のわぁっ!?」なんていう間抜けな声を出してしまった。
がっくん驚きすぎだよ?ところころ笑うルカに一瞬殺意が湧いたが、まあこんなことでイライラしていたらキリが無いということで拳骨を引っ込めた。
結局昼飯はルカが「焼きそば食べたい!!」と言ったことにより焼きそばに決定した。
…まあ、俺も焼きそば食べたかったし良いか。
「がっくん、もぐひょういへばひょうははんおひはわはっへう?」
「喋るか食べるかどっちかにしろよ」
喋っている途中から口に食べ物を入れて喋るルカ。
「ほら、口の周りにソースつきまくってるぞ」
え、ウソ!?と慌てて口を拭きだすが、一部とれていない。
しょうがないので拭ってやったら、「ありがとー」と笑顔で言われた。子供かっての。
で、焼きそばを食べ終わったルカが聞いてきた。
「で、今日が何の日かわかってるの?」
正直、全く見当がつかなかった。
ルカの誕生日は1月だし、他に思い当たる節は何もない。
しばらく考えていると、ルカはやっぱり忘れてたんだ、と言って何かの小さな袋を取り出した。
「がっくん、Happy Birthday!!これはプレゼントだよ!!」
「……あ」
忘れていた。今日は7月31日、俺の誕生日じゃないか。
「…ありがとう」
「ねえねえ中身見てみてよ!!」
物凄い勢いで言われたので、開けて見てみることにした。
中身は、桃色の魚のストラップ。
ルカの方を見ると、紫色の同じ魚のストラップを自慢げに掌に乗せて「お揃いだよー」と言っている。
「ねぇがっくん、これからもずっと一緒だよ?」
速い2拍子のリズムに合わせて
踊ろう、
俺達だけのポルカを。
【がっくん誕】Polka
ポルカとは
チェコの民族舞踊。速い2拍子のリズムが特徴。
はいどうもこんばんは最後の部分が書きたかった為に最初の方の話を打ちながら考えた茶猫です☆にゃぁ←
1時間クオリティー。
とりあえず、がっくんお誕生日おめでとう!!
コメント1
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この物語は、カップリング要素が含まれます。
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村上夏木
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ご意見・ご感想
ゆるりー
ご意見・ご感想
タイトルうまくかけたなこのこの~((
なんか相変わらずの雰囲気だね、てぃあちゃんの家のがくルカw
あとごめん、ほんとごめん、魚のストラップで不覚にも吹いてしまった←
2014/07/30 18:39:19
Tea Cat
いやぁ最初に「ぽルカ」って聞いたときにピアノでやったポルカが頭の中で再生されたのを合宿中に思い出してww
そうそう、うちの超マイペースなルカさんとそれに振り回されるがっくんww
ヒトデと迷ったが、そうするとただの星型に見えると思ったのでお魚さんにした←
2014/07/30 22:33:34