奏音レイの投稿作品一覧
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むかしむかしあるところに少年と青年がいました。
彼らは旅をしていました。
ある日、少年は青年に言いました。
『ぼく、魔術師になりたい』
青年はびっくりして聞きました。
『なぜなりたい』
少年はしばらく考え、笑顔でこう答えました。
『キセルを殺すためだよ』
次の日、少年に青年は殺されてしましました。
...月華乱舞 Vol.1
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ティスカリウス国 首都バレラ アイカシア高等学校 am9:05
ガラガラガラ…
一瞬クラスの視線を浴びるも、教室の扉を開け中へと入り、速攻自分の席へと向かう。その中で、声をかけてくる人が居た。
「よぉ!フィンレイ!!遅かったじゃねぇか!!」
「ああ、エリオット。さっき来るときこけて…」
尻すぼ...Milky Way Square 第一章【ある日の日常の一部】②
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寒い寒い冬の中、彼は言った。
「ねぇ、リン。僕ね『かしゅ』になろうとおもうんだ。」
私は、『かしゅ』という言葉が分からなくて聞き返した。
「『かしゅ』ってなぁに?」
彼は、嬉しそうにしゃべりだす。
「『かしゅ』っていうのはね、おうたをうたうひとのことだよ。ぼくはそれになりたいんだ」
「おうたうたうの...すれ違いの木曜日。鉢合わせの金曜日。
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ティスカリウス国 首都バレラ am8:00
「母さん。行ってくるよ。」
僕は、玄関の前で奥の部屋にいる母:レンラに声をかける。
「あぁ!!行ってらっしゃい!!がんばるんだよ!!」
少しして返事が返ってくる。
僕は、靴を履いて家を出る。ドアが閉まる直前家の中を覗くと母さんがゆっくりと洗濯物を片付け...Milky Way Square 第一章【とある日の日常の一部】
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序章【とある少年の話】
どこか遠い国。
どこか遠い、遠い国のお話。
その国は、どこか儚げで何もかもが狂った国。
その狂った国のどこかで、狂わなかった少年のお話。
その少年は、周りの人を見て思いました。
「何でこの国の人は、気づかないのだろう。」
その国の人たちは、おかしなことをしていた...Milky Way Square 序章【とある少年のお話】