リンは公園のブランコにただ座っていた。
空は青く澄み切り、太陽の陽が降り注いでいる。

「さすがにあのままあそこにいるのは無理よね~…」

レコーディングがあるといってきたが実際今日レコーディングは無い。ただ家から出るための口実として嘘をついてきたのだ。

「…明日ココで…10時に待ち合わせ…ね…」
頭で考えてることが無意識にぽつぽつと言葉になって出てくる。
自分で言葉を発してることにリン本人は気づいていない。

「な~に、一人で誰にしゃべってんの?」
声に気が付き顔を上げると、すぐ横にメイコがいた。

「あ、メイコお姉ちゃん…」

「あ、って気づかなかったの?すぐ横にいるのに」

「そうみたい」
リンは微笑みながら言った。
「それより、こんな明るいのにもうお酒飲んでるの?」
リンはメイコがもっている物に気づき怪訝そうな顔をして聞いた。

「私だって酒以外のものだって飲むわよ。これはサイダーよ」
「ほら、あんたにもあげるわ」
メイコはもう一つのサイダーをリンに渡しながら隣のブランコに座った。
「ありがとう」

「で、何考え込んでたの?」

「どうしてわかったの?」
リンは缶を開けながら返す。

「あんたが普通であんなだったら大地震が起きるわよ」

「なんでもお見通しね」

「…というよりまるわかりよ」
「どれ、私に話してごらんよ?」

「うん、あのね……

リンは今までの事をメイコに話した。



「へぇ、そう。ということはあなたはレンに対して私が思っているとうりでいいのね?」
下を向きながらコクッとリンが頷いた。少し顔が赤くなってるようにも見える。
メイコは直接言葉に出さなかったがリンにも言いたい内容は伝わったらしい。

「でも、あなたらしいストレートな誘い方ね」
「その時のレンの反応はどうだった?」

「なんかそっけなかった」
リンは少し残念そうに言った。

メイコはそれをみてブランコをこいで笑いながら
「多分レンは気づかなかったんじゃない?あの子も鈍いから」
「でもさすがにそろそろ気づいてるでしょうね」

「そうかなぁ…レンは私の事をそういう目で見てくれてないんじゃないかな…」

「そんなうだうだらしくしてるなんてあなたらしくないわ」
「ありのままの素直な自分で行きなさいよっ!」
メイコはブランコから飛び降りた。

「今みたいなリンの事をレンはきっと好きじゃないわ、そんなのはあなたには似合わないわよ」
「ま、頑張りなさい。私はこれからお酒買いに行くけど、家に帰ってからも良ければ話し聞くわよ」

メイコは空き缶をゴミ箱に投げ捨てて、じゃあね。というと公園から出て行った。

「結局お酒じゃん」
リンはクスッと笑った。

でもお姉ちゃんの言うとおりね。こんなの私らしくない。
うだうだしてる私なんてレンは絶対嫌なはず。
いつもどうりの、ありのままの私で行かなくちゃ。

リンはブランコをこぎ始めながら、自分に言い聞かせる。

明日どの服を着ていこうかな?アレかな?でもアレもいいな…

レンは今頃家で何してるんだろう?レンも明日の事考えてるのかな?



「う~ん。やっぱり俺もアニキと一緒に行けばよかったかな…」

レンは部屋で大の字に寝転んでぼやいた。

まかせろって言ってたけど、やっぱり俺自身が着るもんだからなぁ…

「アニキに電話するかな」
レンは机の上に置いてある携帯電話を手に取り電話帳を開く。
メモリ一覧が出たところでレンの動きは一瞬止まる。一覧の中にリンの名前を見つけた。ただそれだけの事で。
レンの頭の中にリンが笑う顔が浮かび上がる。

「っ!意識しすぎだろ俺!」
レンは頭を振る。

落ち着きを取り戻し、カイトのページを開いててコールをかけた。



[レン?どうしたの?]

「あのさ、服の事だけどやっぱり俺自身が着るものだから一緒に選んだ方が良いかなって思って…」

[僕もやっぱりレンの意見聞いたほうが良いかなと思ってたところだよ。ちょうど良いや、今駅前デパートにいるからおいでよ]

「わかった、すぐ行くよ。それじゃ…」

レンは通話を切りすぐに玄関の方に向かい外に出た。

(そうだ。今家に一人だったから鍵かけないと…)

レンがドアの鍵穴に鍵を差し込もうとした時に後ろから声がした。

「あ、いいわ、私入るから」
レンの後ろにビールやらチューハイやら酒類の入ったビニール袋を持ったメイコがいた。
「どこいくの?」

「駅前のデパート。アニキが待ってるから急ぐね。それじゃ」
そういうとレンは鍵をしまい、かけていった。

(カイトと駅前のデパートで…?ははーん、そういうことね)
どうやらメイコにはわかってしまったらしい。

カイトもレンに協力してるのね…
それなら私もリンに少ししてあげたほうがいいのかしら

そんなことを考えながらメイコはドアを開けて家に入っていった。
         

                                つづく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

レンとリンの初デート(仮)第二章

続きです。

いつも以上にお互いを意識してしまう描写を書きたかったのだが、見返すとまとまりが無い…orz

カイト、メイコはサポート役であまり出さないように。と思ってましたがどうやら重要なキーパーソンになりそうな

ミクがいないのは、この状況でミクの立ち位置や物語にどう絡ませるか難しいからです。

今後出てくるかも全くの未定です。楽しみにしてる方ごめんなさい。

引き続きメッセージは大募集中です。ささいなことでもドンドンどうぞ!

イラスト、マンガにしたーいなんていわれるくらいの物語にしたいというのが些細な目標でございます(笑)
(実際にしたいなんて方は一報入れてくださればガンガンやっちゃってかまわないですよ)

次回は雰囲気がわかりやすいように情景描写をふやそうと思います。

PS.学校で朝から放課まで携帯に下書きしていたのが間違って電源ボタンを押し全てパーにするという失態を犯しました(汗)
本当はもう少し多かったんですが…
http://piapro.jp/content/j5ppjnxt8fosxv86 第一章<
>第3章 http://piapro.jp/content/tfnic842kdeusja9

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投稿日:2008/12/03 20:43:07

文字数:2,070文字

カテゴリ:小説

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