ねこぽぽの投稿作品一覧
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スポットライトの中央線に
放り出された 哀れなウサギ
みてみて
誰も泣いてないでしょう
求められる即興性
エンターテナーに踊らされ
えぐりだすハートビート
明るい内にShake it Shake it(シェーキシェーキ)
多様性叫ばれる時代に
僕にできることがあれば...自己肯定に打ちひしがれて
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右にならえの合図がなくて
1人いつも取り残されている
幾ら目配せしてみても
誰もが視線を逸らしてく
遅咲きの花は僕みたいなんて
叙情的な発言はできない
先染の花になりたくて
ほぞを噛む日々が募る
僕は僕が嫌いだ
誰がなんと言おうと...僕は僕が嫌いだ
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これじゃ物足りない
まだ足りないって
自覚している
どうか時間をとめ
ゼンマイをカチリ巻き戻して
努力するほどに堕ちていく
この矛盾を打ちとめ
まるで至らないこの私を
もう一度踊らせて
ほんとはわかっている...錆
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明日を憂うことも無い
ほんの小さな傷口に
ちょっと大袈裟な 包帯を巻いて
哀れを乞う姿はまるで赤子
そうして嘆いているといい
肥大した自己愛に押し潰されるまで
さあ気分はどうだい
不安や恐れ踏みつけて
灰色で這い上がれ
焼け付くような両手が...痛痛症候群
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言いづらいのだけれど
嘘で終わらせたくないのです
初めは最低罰ゲームの恋
ルールがひとつの
どちらかが本気になれば
そこで恋人は終了
どれだけ意地悪
始まれば終わる期間限定の恋の予定が
あれあれ雲行き
嘘から始まる恋のひこーき...嘘恋
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点点点と書いてないで
点点線で結びなさい
三角レ点と増やさないで
丸花丸を貰いなさい
答えにYを含みなさい
X軸を答えなさい
あれこれどれそれ
うるさいの
四角四面で決めないで
人生多少の坂道は必要なのです!...です!
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発散発散ストレス発散
殴って殴って書き殴って
文字の世界で踊る跳ねる飛び越える
流行遅れのそのフレーズ
やめた方がいんでない
嘘何また流行るの本当
そうそれならば結構
ラッキーそうラッキーそう いえ意外とアンラッキー
七転八倒まだやる気? 無理無理無理無理向いてない
言う時間よりもやる時間伸ばしてこ...おいそういうとこだぞ、お前
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森の奥には大きな睡蓮湖があり
私たちそこでお互いを知った
静やかに読書する横顔が眩しくって
木漏れ日のせいにして手をかざした
それから私たち
野薔薇と語らい
鳥の歌声に耳をすませ
若草の上で寝転び
木陰で秘密を交わした
ああ睡蓮湖の底に沈み...睡蓮湖の畔で
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世に生まれ落ちた時から
奇っ怪と呼ばれ
幼少に上がれば
異端児と呼ばれ
ああ それほど僕は
醜いのでしょうか
誰もが口元隠し噂をして嗤う
僕はクチナシの花を折り曲げる
誰も求めてくれないなら
僕が求めてあげる...カオスチャイルド
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出会ったと言えるかしら始まりはあの時
ストロベリーチョコを食べてた
電車で隣の席に座ったの
眠たそうにこちらにもたれかかったのを
口の中で蕩ける甘さと共に覚えてた
次はバス停病院のお見舞いに行った時
急いで駆け込んできて1つ前の席に座ったね
その日もストロベリーチョコを食べてて
妙な偶然あるものだと...神様はストロベリーチョコがお好き?
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アレ、アレってなんだっけ
思い出せやしないのなら
大したことも無い
荒野の果てにでも転がしておけよ
成れの果ての ダンブルウィード丸まっていろ
正解 不正解 決断できないで
期待だけつのる 心の売却
この度は残念でしたと
丁重故にやり切れない
あたしん頭の中...頭ん中のあたし
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幼い頃読んでもらった御伽噺では全て
お姫様は信じ王子様は抗い
やがて巨大な何かに打ち勝ち
ハッピーエンドを迎えた
いまここで手を繋いでいるのは
まあお姫様と呼べなくもない君と
とても王子様にはなれない僕
よく居そうな2人組だろう
もし突然に
世界中の悪意が噴き出したなら...ハッピーエンドになるように
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ポッケに入れたその手を取り出して
何か楽器を持とう種類は問わないさ
ピアノの階を下ったならば
ギターの船に乗っかり行こう
ドレミファそれ そうその音なんだ 正しさじゃない
今 世界どこか 変えうるかも しれないよ
そっぽを向いた その目で見てみてよ
例え楽器が君の音(ね)に応じずとても
ラッパの...音が芽吹いていく
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ポッケの中を揺らしたラブソング
ふいにおっきな声で響いて慌てたよ
私の体とりまくくらい
リピートしてた神様の歌
いつも勇気出せないままの 私の背に
もう そろそろじゃない? 囁いては 問いかける
ヘッドホンから漏れ出た流行歌
彼がちっさく頭下げては音おとす
私はそれを横目で見てた
彼もおんな...音漏れゴメン
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ちっさな音が心臓揺らしてる そしておっきな音が足元から響く
僕らの命まるで楽器みたい 奏でて重ねいっこになるよ
指と指を 絡め合わせて 繋いでいく
今 生きてる音 いつか消える その音を
一歩がまるで見えない先みたい それが十歩になると異なる星の中
歩み進める距離ではないと 首を振ってはたたらを踏ん...芽吹く種音
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嘯(うそぶ)いた言葉が
知らぬ間に誰かをグサリと突き刺す
これで何度目のサヨウナラ?
アンハッピーな幻聴が
憎しみ混じりで耳に囁く
闇夜に零れ落ちる言葉
明日には何か変わりますように
己じゃない何かに代われますように
そう怖いのは自分
夢幻の先の無限...アンハッピーガール■
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ノートの端に黒いぐるぐる描いて
失敗した人生はこんなもの
勝ち組を眺めては
成り代わる夢を見た
きらきら光ってるよ
マジできらきら光ってるよ
花背負っちゃって
匂いまでいい香り
恋なんてせずにいきたい
愛なんてせずにいきたい...恋やら愛やらというものは
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ねえ、失敗しちゃったの
何度も書いては消すメッセージ
何十分も同じことを繰り返して
結局画面を消した
じくじくする胸を
あなたの温もりで癒してほしい
言葉はなくてもいい
ただそばにいて欲しい
だけど
涙流して汚れたこの顔を...可愛くない、私
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花も恥じらう恋する乙女
少々の無茶ぶりも応えちゃう
これ頼めるって言われちゃったら
しっぽ振り振り了解です
そこに割り込む御局様
確かに仕事はできるけど
聞けないこともあるもんだ
は?やだし
恋しないなんてないないなない...やだし
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つらいよ、と1人呟いた
空気を揺らして
透明の中に消えてった
膝を抱えて検索する
消えたいの一言
誰にも全然つながらないの
ボクが明日消えたなら
星はひとつ増えるだろうか
ボクが明日消えたなら
誰かがそれを見上げるかな...星色のバイバイ△
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深夜冴えた瞳持て余し
温いシーツを抜け出して
特に欲しくもない珈琲を
買った午前二時のコンビニ
どこにもいたくない
そう思い始めたのは
いつ頃のことだっただろうか
ここは私の居場所ですか
明日世界中が特別優しくて
微笑みと共に手を差し伸べて...透明人間になりたい
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何もかもが気に入らない
やたら丈が長めの制服とか
晴れてんだか曇ってんだか
分かりやしない天気だとか
やれることなら全部したい
今日は今日限りしかないの
自己中?上等よ
ソーダ思いきり振りかぶり
辺り中にぶちまけてあげようか
あれもこれもピンク色に染め上げてしまえ...我が儘ピーチソーダ
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A)妾は由緒ある神の子であるぞ
皆の衆 揃い揃って平れ伏せるがいい
住まいは深い森の奥 威風凛々な祠
B)最近の若者は 全く敬う心を持たぬ
頭の一つ下げて 見せればいいものを
珍獣らの如き 扱いをするのでない
S)うらみたもうぞ
うむ、ちょっと盛りすぎたが
神聖なる祠の ちょうどド真ん前で
イチャつ...神霊(かみたま)はご機嫌ナナメ
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空気読めずに空回りして
人一倍疲れきってる
自信過剰が自信喪失
何もそんな焦らなくても
時間は時に冷酷な追跡者(チェイサー)
怯える気持ちはわかるけど
予定は未定で君は神様じゃない
ほらだってだって
ばっか言っていないで
こっちに向けて手を伸ばしなよ...万丈シャングリラ
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日差しが眩しくなりました
まっすぐなあなたの瞳
避けるように 大きな日傘を
差して遮ったけれど
白いレースは儚げに
薄く光を纏っては
私の弱さ守るように
はたはた 揺らめいている
どれだけ姿 覆っても
不思議と影の向こう側から...恋染(ぞ)まり
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赤い赤い薔薇の花弁 空へ放つ香り撒いて
黒い髪にまとわりつき 絡む姿花の乙女
唇で食んで舌と絡めては甘やかに齧りつく
美しい顔(かんばせ)にたたえる微笑みは
まるで永遠に変わらない少女のよう
誰かが言ったまるで生き血吸う鬼の姫と
白い白い珠の肌は 月夜よりも輝かしく
黒い髪をまとわせたら まるで...鬼姫■
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夕暮れ時 目眩
喉を震わせるため息
今も終わらぬ内に
次を憂いていた
窓の向こうの地平線は
太陽に喰らいつき
満足気に輝いてる
明日の自分はどこで産まれるの
日付変更線のド真ん中?
ticktack ticktack...busy as a bee
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自分だけ耐えてれば
上手く時は周りだす
自己肥大極まった
妄想癖どうもお疲れ
灰かぶり 目を覚ませ
善意だけがお得意の
あんたにはうんざりだ
いい加減に這い登れよ
不幸自慢は要らない
いつまで泣いてるつもり...灰かぶり
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こんな夜更けに ひとり飛び出す
準備はふたつ猫と時計
歯車の中 巻かれるままに
竦んでいても 埒が明かない
今夜また君はあの
古い望遠鏡を抱えて
高台へ上るんだ
寂しげな顔して
星と追いかけ合いながら
胸に抱いた 猫と初恋...猫とスターダスト
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君の髪を撫でる指を
跳ね除けてしまいたい
視線視界を拭い取り
僕だけで満たしたい
幾万回好きだと叫ぶ意思
口に出さなきゃ
塗りつぶされて
黒く汚れてくだけ
まるで
Jealousydoragon...Jealousydoragon