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22件
透明をにごして
ゆるやかに落ちたなら
きっと重力のせい
目を閉じた
余所見をするのは
透過するアスファルト
眩暈のあとで呼んで
さよなら
絡みつく距離感
白昼に吐き出した...ガムシロップの距離感
ziu
はらりはらり永久の月
さめざめ五月雨咲き乱れ
一片と落ちる椿を
重ねては少し微睡んだ
黄昏に手を惹かれては
萎びた簪を尋ねましょう
白い首筋を彩る言葉を
知らぬ随に舞い散れば華
ふいに躓いた小石の隙間から
覗いたのは朧月...狐火と宵の境界
ziu
一雫、綴る文さえ
人知れず燃えてゆくのね
爪先で辿るあの日の
黒髪の貴方へと
水面には艶の微笑み
一片と舞い散る如く
腕にはその首を擡げて
数多の契りを交わしましょうか
此処で
百にも満たない戀でも...鬼灯と宵の焦燥
ziu
継いで接いで着飾った笑顔
また虎の威を借りて歩いた
振り向いては嘆く感傷
どうか視線だけ匿ってほしい
ふいに突き刺した長い黒髪の奥
覚えた距離も捨てて
恋に落ちてくきみの隣で
愛して愛してそうして焦がれたのに
瞼の裏に焼きついたのは
砂糖菓子みたいな優しい言葉さえ...シアンの痕跡
ziu
やさしい指先と愛しいその声で
わたしを呼んでほしい、行かないで
ミルクで着飾ったチープな愛してる
どうして気付かないの
素直になれないなら手を繋いでいよう
両手に抱えた笑顔なら知ってるから
ああ、すこし冷えたの
きみが好きだというチーズリゾット
ああ、隠し味のなみだを
知らないまま笑ってほしい...チーズリゾットの恋
ziu
曇り空に浮かぶ星を
片手でまた切り取ったの
味気なくて何もなくて
セイレーンは微睡んでる
ひとつだけ、ひとつだけ
重ねては揺れる鼓動を
眠るたび数えたら
瞬きもしなくていいの
溺れては零れては
退屈と涙を呑んだ...ハリネズミの憂鬱
ziu
ファーストキスはストロベリーがいいと
わがままを言うからどうか覚えていて
ミルクティーには砂糖をひとつ、ふたつ
指切りをした日もどうか覚えていて
チープなセリフなら聞き飽きてしまった
たまには何も言わず抱きしめてほしくて
あどけない気持ちも育ててゆけるように
あと7年くらい好きでいられたなら
いつま...Acalypha
ziu
たとえば、ぼくが灰になったら
その手で掬ってはくれますか
いつしか朝がきみを攫ったなら
褪せていこう、ふたりで
余所見をして愛想を尽かしてみた
知らないこと知りたい
いつの日にか繋いだ手も離れるのに
息衝くのはささやかなゆめ
臆病なままで落ちていくの
きらめくピアスホ-ルの宇宙...ピアスホ-ルの宇宙
ziu
囀る鳥の聲が
硝子のなかで踊る
どうして届かないの
月明かりに消えていけば
絡めた銀の指は
冷たいままで眠る
眩暈に芽吹く花が
君の影を伸ばすだけね
惹かれては夜に沈んでく
口吻けは掠めるように...カトレアの陶酔
ziu
空に揺れるたび数えた想いは
きっとありふれた言葉だけど
鼓動だけ響く
数センチが遠くて
君に届けたくて
小指に込めた
淡い恋してるのナイショばなし
微か触れただけそれでも疼いて
ずっと隠してた視線なのに
着飾ったふりで...純情スカイメーカー
ziu
ブルーインクの溜息を呑む
微か霞んだ夢は
まだ瞼の裏消えてくの
星の海に溺れてた
極彩色 掬いあげて
微睡む夜が、頬に零れだすだけね
息を病めて透過
メテオライト塗り広げたなら
ビロードを映した
最果て孤独の法則だ...惑溺。
ziu
きらり、光る。
ふいに爆ぜた流星
鮮やか揺らいだ目が閉塞感
最果て遠くてほら
きれい、ね
色づく藍 彼方の儘
溢れてから消し去るように
きらり、光る。
此処から逢いにゆこう
きみの元へ...恋するメテオライト
ziu
気付いた不透明 色盲噛みしめて
とびきり鮮やかだ
くらり、くらり眩暈がするの
両手の純粋を 手向けて大人になった
苦いのお似合いね
触れて揺れて騙されたの
我が儘な呼吸抑え込んで
トクベツだってくだらない
ひとつふたつ落ちる
ろくでもないノスタルヂア、さ...マラスキーノ・チェリーの口づけ
ziu
窒息まで突き落とされるたび
受け入れるだけの純情
這わせた温度から 聞こえる心音
真夜中貫いて
その疵に絆されてるわ!
キミが飽いた口吻けを
誰かの嘘で感じたの
それなら飼い馴らされて
白い首に咬みつこうか
爪先で踏み潰されたまま...vain
ziu
どうか忘れないように
内緒話で伝えた
ボクとキミの愛してる
呑みこんだのにウソツキ
冷たい窓辺のゆめ
この手を取ったままで
キミの言葉と愛のうたが
耳から離れてしまう、そのまえに
目蓋に閉じ込めていたの
寂しくないように...アルメリアに溺れて
ziu
囁く筈の愛を贈ろう
きっと待ち惚けなんだ、チョコレイト
薄いまぶたにキスをひとつ
ふたつ含んだストロベリー
くちびる触れるだけ 瞼に滲むだけ
そんな恋でもいかがですか、
真夜中の熱に溺れて
エンドロールはおあずけ、それでもいいの
微かな温度に自惚れたくて
ロマンチストは嘘つき 僕が好きだろう?...chuchu.
ziu
ふいに触れあった指先が
切なくて愛しくて まだ、言えないの
甘くて苦いだけのこの恋に
勘違いしたままでいさせて
ゆれる睫毛もかわいい嘘も
気のないふりで気付いてないでしょ
あの日に交わした約束を
憶えてる 君は知らないの
ずるくなるくらい好きが
足りなくて ああわがままだな...曖昧ディスタンス
ziu
きみの好きな人になりたい
きみを好きなあたしで居たいから
わざとらしく名前を呼ぶの
はやくこのキモチに気付いてよ
きみのことを好きなだけで
ただいつでもきみを想うだけで
トキメいた心が飛びだす
そんなあたしのことを好きになって、ねえ
揺れる想いは ふわ ふわり
きみの姿を追いかけた...シフォンの思惑
ziu
まだ蒼い空の色
記憶だけを追い越して
零れそうなあの日を
飲み干してみた
馳せてみた色褪せたそんな日の僕には
鼓動より希望より何より
変われなくて代わりなくて君がいたのに
まだ届かないのかな、僕は
ただ白い指先に
繋ぐ赤は絡まって...フェージングワールドと君
ziu
あの腕のなかで
心臓異色みたい
あなたに溺れた
息接ぎ出来ないくらい
閉じ籠る部屋は
吐息だけ満たされて
まるで甘い檻
あたし、逃げだせないの
手を繋ぎ指を絡めた
そんな日よりも...アイロニーの口づけ。
ziu
からから、あなたが崩れていくの
塞いだ手のひら残り香がふわり
あなたが泣いたあの日を
抱き寄せた花束には
溶けかけの愛がひとつ
此処がすべて夢と知った
花びら散りゆく色に
戸惑いの音が響いた
眩むようにもう、いっそ
溶けてしまえたら...月光フルール
ziu
あなたのいない6時は
すこし切ない
いつもどおりと残る余韻にゆれる
会いたいなんて、わがまま
遠い遠いあなたの吐息
探しているの
机の上のもうぬるいミルクティー
あたしこんなふうに好きの反対
知ってしまうの 知りたくないな
キライだよ...envy
ziu