タグ：童話

村の協会の裏庭の隅っこに　赤銅の娘が立っている
そこはとっても寂しい所で　人が尋ねて来ることはない
そんな時　ある日　一人の少年が　　車椅子に乗って現れた
「僕も君のように立てればいいのに」　そういって彼は泣いていた
ああ、ああ、神様　どうしてこの子供は歩けないの?
この少年は人間なのに　なぜ私の隣...

手折られた花　
赤だけが鮮やかな冠
小さな籠に隠された...
童話（ものがたり）を口ずさむ　
黒猫の欠伸　まどろむ様な昼下がり
美味しいパイを届けましょう...
狼と追いかけっこ　騙されたのはどっち？
【追複曲（カノン）】が響く　
さぁ　私を捕まえてみなさい？
細い指先...

回れ回れ糸車
童話（ものがたり）を吐き出し紡げ
回れ回れ糸車
焔（ほむら）に捕らわれる前に紡ぎあげよ
私は深い深い夢の中　揺り篭の中でまどろんで
茨に巻かれた古城も唯...眠るだけ
アイシテル　という言葉は現（うつつ）か夢か？
遠くから聞こえてくるそれは
私を森の奥へと誘（いざな）って
ぷつりと痛み...

古びた鏡が語り出す童話（ものがたり）
錆付いた歯車のずれる音　耳障りに響いて...
Meine Mutter...　Mein Vater...
背徳の色　甘い甘い罪の果実
無邪気なおろかさ故に噛り付く
知らず刻まれたのは【罪の烙印】
世界に溢れる音符たち
私にはもう歌えない　【白】じゃなくなってしま...

眠りを私に・・・。
深い眠りを、誰か・・・。
魔女は口の端を吊り上げ笑う
「ホントは呪いをかけたかったのにね」
この魔女(ひと)は私の願いを叶えてくれる
「姫には喜びでしかないようだ」
私は手を引かれ、
城の奥へと行く
使われていない部屋には
くもの巣が、もう私は帰れない...

【Aメロ１】
時計の針が 時を告げ 月を削る(7-5-6)18
ココロ 扉閉ざして(3-7)10
幻だけが 過ぎて素顔を 歪める(7-7-4)18
愛を 知らない野獣(3-7)10
【Bメロ１】
孤独　歌を胸に抱き(3-8)11
ひとり 踊る ワルツ(3-3-3)9
レコードは ひび割れて(5-5)...

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少々ホラー童話テイストです。
苦手な方にはオススメしません。
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昔々のことです。
ある村の漁師達の間で、満月の夜にだけ現れる「人魚」を見たという噂が流れていました。
何でも、その人魚を殺してその肉を食べると、永遠に生きられるのだとか…。
その...

　おのれの声と引き換えに
　故郷を捨てた人魚姫
　恋に敗れて　悲しみ深く
　夜明けの海に消え去った
　魔女は水面をふと見上げ
「ばかな子だね」と呟いた
　何も知らない王子らは
　娘を探し　さまようが
　ついに行方は　誰にも知れず
　呼び声だけが　こだまする...

１．ハルシオン
２．風の神の娘ハルシオンは、明けの明星の息子クユクスと仲むつまじい夫婦として暮らしていた。しかし、あるときクユクスは船の難破で命を落としてしまい、哀しんだハルシオンは後を追って海に身を投げてしまう。二人を哀れんだゼウスは二人を海カワセミ（ハルシオン）の姿へと変える。それ以降、並みの間...

狙う は 華
狙う は 躰
艶やかな毛並みを風が攫う
誰が生み出して
誰が欲したのか
爪を立て
舐めて　噛み付いて
欲のままに生きる狼(かれ)は花一輪欲することはなく
ただ 華を荒らし 躰を食いちぎる
狙う は　瞳...

昔むかし　悪くて怖いお姫様
恐ろしい魔女のお友達
夜毎に森へといそぎます
わたしは　夜の風が好き
月が　森が　星が好き
世界のすべてが好きだから
ずっと　ずうっと　歌っていたい
昔むかし　歌の上手なお姫様
世界中から求婚者
それでも誰も愛さない...

１．サロメ
２．聖書に登場する古代オリエントの姫君。母ヘロディアが当時の王ヘロデと結婚したことを批判した預言者ヨハネが投獄されたとき、母に命じられて宴席で舞を舞った。舞の褒美をあたえると約束したヘロデ王に対し、「預言者ヨハネの首を」と望んだサロメのため、ヨハネは首を落とされ、処刑されたという。
３．...

とある街の噂さ
ネズミが多くて困ってたとこに
可笑しな笛吹き男がやってきたんだ
嗚呼　どうかどうかネズミを退治しておくれまいか
嗚呼　引き受けようじゃないか報酬は高くつくが
奇妙な出で立ち不思議な音色の笛を吹く
慈悲の心か狂気の笑みか
男のあとには何がついて行く
ネズミぞろぞろ男は歩く
街の外まで行...

寝たふりを仕込んで
この世と床ずれ
どうしてかしら?
根っこが交わらない
不満げな顔は
見せてもいいけど
長時間はじれったい
意地悪を食べたのも遊びのため
寝たふりを忍ばせて
この世と床ずれ...

深い海の中 人魚は人に恋をした
禁忌を犯してまで 側にいたいと願うほど
禁忌の代償に手に入れた足は 歩くたび痛み
美しい声は奪われ あがらない悲鳴をあげながら

「痛みにはもう慣れた 今はあなたを失う事が
何より一番怖いのです」
愛した王子はやがて ど...

暗闇で浮かぶは　紅き堕天使
幾多の命　数多の命を葬り去って
真白い羽は　絶望色に染まる
暗闇で叫ぶは　蒼き堕天使
幾多の命　数多の命を地獄に送り
真白い羽は　死人色に染まる
暗闇で嗤うは　翡翠の堕天使
幾多の命　数多の命を誘い込み
真白い羽は　孤独色に染まる
暗闇で唄うは　双子の堕天使...

あの空に眩しく輝く夢を追いかける
翼が欲しいと僕に頼んだのは君だろう
後悔はしないとあの時に誓った言葉が
嘘だってくらい僕にはわかっていたのさ
翼を得るのに代償が必要なことは知っていたはず
それでも僕が君に与えた翼は
果たして空を駆けることが出来たのか
それともイカロスの翼にすぎないのか
君が生きる...

むかしむかしの物語
二千年も前のこと
美しい女と金持ちがいた
女は男の妻になり
けれど子どもは生まれない
夜も昼も女は祈り
やがて冬になりました
女はねずの木の下に立ち
林檎の皮を剥きました
指を切って血が落ちて...

くるみをひとつ割れば
太陽のようにさんさん輝く綺麗なドレス
貴女、それがほしいなら
私に一晩貴女の夫を貸してください
ああけれども愛しい方は
一晩ずっと眠りこけ！
聞いて聞いて、愛しい方
私が貴方の本当の花嫁
愛しい貴方に会いに来た！
くるみをひとつ割れば...

今は昔　ここではない　遠い国のお話
愛する事を　知らない王子 ぬくもりを　知らない王子
呪いを受けた　醜い王子 あの薔薇が枯れるまでに
その意味が解からなければ 死んでしまう　
小さな村の　優しい娘
いつも空想ばかりで　夢見がち　変わり者と皆が笑う
そして誰より　愛する事を知っている
彼女だったら...

羊飼いさん 羊飼いさん
どうしてあんたは陽気に
羊飼いさん 羊飼いさん
どうして笛を吹きなさる
私は涙がとまらない
これが泣かずにいられ ようか
羊飼いさん 羊飼いさん
あんたはどうして陽気に
羊飼いさん 羊飼いさん
どうして 笛を 吹きなさる...

　
この僕があなたにしてあげること
一体どれだけあるのでしょう
僕のてのひらはあなたの手を包むにも小さくて
僕の身体はあなたを抱きしめるには小さすぎて
太陽のようにひかるドレスも
月のようにかがやくドレスも
星のようにぴかぴかひかるドレスもないけど
ただこの歌声をとどけましょう
僕にできる全てのこと...

ぼくのかあさんが ぼくを ころし
ぼくのとうさんが ぼくを たべた
ある日かあさんが
ぼくを呼んで
ぼくの首を おとしてしまい
ぼくの いもうとに 罪をきせて
ぼくのにくを きり刻んで
ぼくで スープを 作りました
いもうとはスープに涙をおとし
かあさんはスープをお皿にいれて...

　
真夜中の雨は冷たくて　僕の心を凍らせてく
君の姿が見えなくて　僕はただ震えていた
この場所は汚れすぎていて　君にはそぐわないのに
雨降る場所に立ち笑っていたんだ　君は
聞こえた歌は寂しく響き　僕の心を砕いて消える
絶えることなく
ただ雨の中　猫の隣　震えていた
君を探すこともなく
失うことは怖く...

本を置いて駆け出した　幼さ残す少女が一人
時計ウサギは案内人　片道だけの案内人
赤い瞳が笑ったら　それは警告　さあ逃げろ
帽子屋の友には甘美なティーポット
琥珀の紅茶　一口目には猛毒を
二口目には　帰ることを許さない
グラス片手に落ちたら終わり　キングが掴んで放さない
そしてそこにはナイトメア　君を...

本を置いて駆け出した　幼さ残す少女が一人
時計ウサギは案内人　片道だけの案内人
赤い瞳が笑ったら　それは警告　さあ逃げろ
帽子屋の友には甘美なティーポット
琥珀の紅茶　一口目には猛毒を
二口目には　帰ることを許さない
グラス片手に落ちたら終わり　キングが掴んで放さない
そしてそこにはナイトメア　君を...