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歌とは何ですか?
それは僕にできますか?
感情…心…なんでしょう
言われた音出すだけです
強弱 ビブラート アクセント
入力された数値
忠実に 確実に 寸分違えず
僕はただ音を出す(うたう)
心とは何ですか?
それは僕にありますか?...歌う機械音声/曲募集中
アキツキ@あざあP
一見、何の変化も見られない双子。これから何が起こるのか、キカイトには予想すら立てられなかった。
「生きるって大変ね…」
眠りから醒めたリンの第一声だ。
「あぁ、生きるって大変だ…物を食べなくてはいけないし、休むために寝なくてはいけないし、嫌だと思っても日々働かなくてはならないし」
「働けど働けど...不完全な機械人形(おまけ)2
鐘雨モナ子
※ この作品は 『不完全な機械人形』シリーズのおまけです。
一応作品としては終了しているのでこれはあくまでもおまけです。
救いが無いのが嫌な人の為に?と、思ったのですが余計救いようが無くなった気がしますorz
本編の感じをぶち壊してしまう可能性があります。
それで...不完全な機械人形(おまけ)
鐘雨モナ子
少女のような小さな手。貧しい娘の白い手は貧民街の者としては色艶も良く、美しい。
慎ましく暮らしてはいるが貧困に喘ぐ人々の中にあってまだ食べる物があると言う程度の裕福さは保っている。
かつて化け物を有した魔女の姿。現在では町娘程度の暮らしを以前と変らぬ場所で過ごしている。
「ありがとう」
呪文...不完全な機械人形4
鐘雨モナ子
広い客間。ベッドの上に寝かされた主人。
「少し落ち着いたらどうかな?医師の話では疲労の蓄積が原因だとか。そう心配する事は無いだろう」
後ろに控える包帯まみれの怪しい医師の診断だ。領主も作り笑いをしている。そして主人の倒れ方も異常だった。とてもそんなうさんくさい診断など宛にできない。
「僕はマスタ...不完全な機械人形3
鐘雨モナ子
咄嗟の事とは言え、うっかり機械の顔をもろに見せたと気付いたキカイトは慌てて顔を隠したが遅かった。
「私の歌は歌えないかな?」
「え?…」
それはお忍びでやって来た領主だった。
領主は優しい顔で微笑んでいた。主人を抱え、ベンチに腰掛けていたキカイトの目線に合わせるためこの領主はなんと地面に膝を着...不完全な機械人形2
鐘雨モナ子
『世の中全てがあなたを醜いと言ったとしても
世の中全てがあなたに石を投げつけ、化け物と罵っても
世の中全てがあなたの敵になったとしても…』
――――私はあなたを誇りに想う――――
例えあなたが世間でジャンクと呼ばれたとしても――――――――――...不完全な機械人形
鐘雨モナ子
受話器を置いた。電話の通信がきれる。
「み、ミク…ちゃん」
「うん?何、どうしたの?」
「今の電話…」
「ああ、なんでもないの」
「婚約破棄…て」
「言ったよ?でも…やっぱりこれでよかったっていえると思う。ずっと…考えていた。どうしたら皆幸せなのか…。これが、私が出した答えだから」
そういって、...遠い君 25
リオン
キライな空が、一気に晴れていった。強い風で雲が流れていって、真っ暗な空にいくつか穴が開いたように星が、その中に一際大きく月が穏やかにいた。その光が、もしかしたら、自分の存在意義すらも光りで包んで、何もかもなくなっているのではないだろうか。
「今日は…冷えるな」
マントを握り締めるように身体を縮め...遠い君 24
リオン
「…はあ、それで、謹慎期間を無視して出てきたと」
少し仕方がないというような、あきらめたというような微妙な表情のキカイトが凛を目の前にして頭を抱えた。
「王子サマ、愛されてんなー」
その横で、アカイトが愉快そうに笑う。
「…笑い事じゃない。」
さも不愉快そうに帯人がアイスピックを構えた。
「何...遠い君 22
リオン
「…はぁ、一体、何なんでしょうねぇ?」
あからさまに大きなため息をついて見せ、呆れているさまを表した。
「様子を見に行ってみれば二人とも居ないし、ミクさん一人しか居ないはずの部屋から三人もの声がし、帯人に聞けば知らないといわれ。一体、何なんですか?」
「だってレンがあんなこと言うからカチンと来ちゃ...遠い君 20
リオン
ぽうっとした表情で、ミクが花を見つめていた。
「綺麗ですね。赤と紫色のアネモネ。ヴィーナスの涙だわ」
花瓶に挿された数輪のアネモネの花を見て、ミクはわけのわからないことを言った。しかし、ちゃんと意味はある。アネモネは、ヴィーナスが愛していた少年、アドニスが命を落としたときにヴィーナスが悲しみで流...遠い君 19
リオン
呼吸も落ち着き、脈拍を測る機械の音が規則的に部屋に響いていた。
「…」
誰も、言葉を発しなくなった。
「…あっちとこっちを短期間に行き来していたから、疲労がたまっていたんだろう、って先生が」
幸い大したことはなく、静かに眠っているだけだ。しかし、王子が倒れたということで、多少大げさではあるが、...遠い君 17
リオン
朝起きたときからずっと、体が重くてだるい。眠気もなかなかなくならないし、いきなり立ち上がると、めまいがする。貧血でも起こしたのだろうか。
「――レン、大丈夫?顔色悪いけど」
「大丈夫…だと思う。多分」
「このところ、人間界とこっちの世界を行き来してたから、体が環境の変化についていけていないんだろう...遠い君 14
リオン
一通り挨拶を終えてから、レンは誰かを忘れているような気がして首をかしげた。
誰かを忘れているような気はするのだが、その『誰か』が誰なのか、思い出せそうで思い出せない…。それから、後ろでレンの肩を叩くものに気がついた。
「カイト…。あっ、カイトだ。そうだ、そうだ。あぁ、すっきりした。リン、これがカ...遠い君 13
リオン
きょとんとしてレンを見上げたその紫色の瞳は、太陽の光が眩しいとでも言うように目を細くした。
「…んっ?どうした?」
今度はレンがきょとんとする番だった。
「…どうしたのかと思って…」
「取り敢えず帰る。ウルフって面倒なんだよね。同盟を結んでるんだから全力で探せー、とかいわてるんだろうし。何にして...遠い君 12
リオン
「…へー…」
「…それで?」
「…早く言えば」
「す、スミマセン…」
「皆反応薄いな、おい。一人なんか謝ってんじゃねぇか」
全員がしらけたような表情で言うので、アカイトは何か間違ったことでも言ったんじゃないかと心配になった。しかし、それは間違っていることがすぐにわかった。
「知らなかったの?」
...遠い君 11
リオン
ただひたすらに続く闇の世界、見えることのない光の世界。白い闇と黒い光、黒く染まった海の上にたたずむ紅い月、白く死んでしまった珊瑚に青い光が落ちた。美しい中に怪しげな表情を魅せる海、闇夜の紅い月に浮かぶ魚たちがきらきらと輝きながら海のそこへと堕ちていく。
夢でありながら夢でないようにリアルな幻想に...遠い君 9
リオン
明るい昼下がり、リンはまたメイコの元を抜け出して城下町へ、颯爽と繰り出していた。
香ばしいソーセージの香り、目に鮮やかな色とりどりの風船や、どこからともなく聞こえてくるキレイなオルゴールの音が、リンの心のウキウキやらドキドキやらワクワクやらの気持ちの高まりをさらに引き上げる。ちなみに、嬉しそうに...遠い君 8
リオン
しゅんとしたまま、カイトはしかられた子供のようにうつむいて、ぼそぼそと話をしていた。
「…で?」
頬杖をついていかにも不服そうな表情でキカイトが続きを促した。
「いや、だから、その…。本人の意思を尊重して…」
「言い訳や建前はいりません!…結果を報告してください」
「…レンを、人間界においてきま...遠い君 7
リオン
同じ顔が鏡の映ったように見え、レンは目を丸くした。
「始めまして」
入ってくるなりそっけない挨拶をして、ソファに座った少女は、リンと名乗った。
彼女はどのくらいの地位になっているのだろう。随分と態度がでかいが――。
「この度は、本当にスミマセンでした。ウチのメイドが、とんだ勘違いをいたしました...遠い君 3
リオン
ー発端ー
「いやだ、いやだ、絶対、ぜぇっっっったい行かない!!」
「レン、わがまま言うなよ。僕だって僕も困るよ」
ピンク色のクッションとクマのぬいぐるみを抱きかかえ、金髪に青の丸い目がにらみつけたのは、青い青年だった。
金髪は肩ほどまであるショートヘアーだったが、前...遠い君 1
リオン
ピチャン…。
涼しげだがすこし不気味にも聞こえる水音は、薄暗い小さな洞窟に反響しては消えていった。
先ほどから目は覚めていた。しかしいくら鈍いメイコといえども流石にこの状況を理解できないわけがなく、それどころか頭のいいメイコは男たちが近くから去ったときに、素早く逃げ出そうとまだ気を失ったふりを...カイメイ&カイカイカイ… 7(ラスト)
リオン
ふと、誰か聞き覚えのない声で目を覚ました。
いつも寝起きの悪いメイコは、明らかに不機嫌な顔をして頭を引っかきながら、上半身を起こした。そうして、やる気のなさげなどこかぬけた声で、自分を起こした声へ、問いかけた。
「人違いじゃないですか」
ただしくは、問いではないのだが、メイコとしてはこれを問い...カイメイ&カイカイカイ… 6
リオン
青い空、白い雲、それから一番大事な、
「青い海ー!!」
うれしそうにはしゃぎながらカイトは海の家でアイスを買おうと、財布を準備し始めていた。
キカイトは重い荷物を車とバイクからおろして、広く敷物を敷いて休憩所を陣取り、そこにどんどんお菓子やらジュースやら浮き輪やらを置いて着々と完璧な休憩所に近...カイメイ&カイカイカイ… 5
リオン
さて、まあアイスの存在価値が随分と下がってしまったわけだが、それよりメイコはメイトが心配なようで、一度玄関へ出てメイトに声をかけていたが、カイトはどうもソレが気に入らないらしく、先ほどから少しご機嫌斜めである。
「カイト兄ちゃん、あそぼうよ」
「えっ?何?」
よほど恐ろしい顔をしていたのだろう、...カイメイ&カイカイカイ… 4
リオン
青や赤、黄色や緑に黒。まったくもって色鮮やかな集団である。
「ごめんなさい、めいさん。めいくん、また酔っ払って…」
「全然いいのよ!カイコちゃんのせいじゃないものね。…ってカイト!」
「何、めいちゃん。あ、アイス食べる?」
「少しはおとなしく遠慮しなさいよ。それ、何個目?」
…九個目。そういおう...カイメイ&カイカイカイ… 3
リオン
息もできない時間が数分にわたって続く。少しだけ長い髪を後ろへなびかせてカイトは目に涙を称えてこの世のものとは思えない恐ろしげな悲鳴を上げ続けた。
「いやぁぁぁぁぁああああああああ!!」
「カイト、うるさいわね。落とすわよ。…つかまっていて!飛ばすわよー!」
「ひぃぃぃぃいいいいいいい!!たすけてー...カイメイ&カイカイカイ… 2
リオン
カオスの楽園を飛び越えて
かけがえのない貴方の元へ行く
感情のないこの瞳に
貴方だけが特別に 映る
もし、この声が熱を手に入れられたら
特別な貴方の為に私は・・・
人になれない アンドロイド
死を持つ貴方とはココでサヨナラ
一人取り残された アンドロイド
居ない人の声を探す...滑車(仮
ちゃけ