タグ「鏡音レン」のついた投稿作品一覧(102)
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それから、幾百の年月が経った後。
「死神様っ」
「劉華」
ザッと劉華がレンの所にやって来た。昔と変わらぬ姿で。それに応えたレンもまた、変わらず少年の姿だった。
「今、天から知らせが参りました。それが・・・」
劉華が続けようとするとレンは「あぁ」と何か思い出した様な声を出した。
「死神が新たに一人増え...鎌を持てない死神の話 その後 1
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鎌を持てない死神の話 人物紹介
少年(レン)
死神。ただし人の命を取る事は出来ない。人の命の終わりを告げる事のみ。
人間の魂が死神になった極めて稀な例。少女(リン)の前世と恋仲だった。
表情はフードを被っている為あまり分からない。死神をやってかれこれ1500年は経っている。あまり自分の事を話した...鎌を持てない死神の話 人物紹介
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「人の魂を狩るのが鎌、そして――、劉華、お前の仕事だ」
レンの言葉に劉華は見開いていた目を閉じ、「・・・はい」と返事をした。
「それと、」
ス、と立ち上がりながらレンは続ける。
「深朽の事が気になってる様だが・・・。あの様子ではもう鎌は続けられないだろう・・・。少しずつ仕事が減り・・・いずれ・・・鎌...鎌を持てない死神の話 10
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それから幾日が経ったある日。少女の墓が見える家の屋根の上に少年と劉華はいた。劉華は少年から数歩下がった方で立っていた。少年は何も言わず、座りながら少女の墓を見ていた。
「・・・埋葬は終わった様ですね」
「・・・あぁ・・・」
素っ気無く返事をした少年に何か劉華は言おうとしたが、それをつぐんだ。しかし意...鎌を持てない死神の話 9
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フラ・・・と少女の身体が倒れるのを少年が片腕で受け止めた。少女の身体は動かない。
もう二度と、動く事はない。
「貴女のその笑顔、決して忘れはしません」
少年は劉華に聞こえない様にそっと、少女に向かって呟いた。
「永遠に―――――― この世の果てるまで」
「私・・・・・・、少し驚いています」
その手に...鎌を持てない死神の話 8
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「劉華」
少年の言葉に反応したかの様に女性――劉華は ス、と目を開く、と首からぶら下がっていた黒の十字架を紐から ブチリと千切り取ると パ、と宙に放ってみせた。十字架が長い棒状になると劉華はそれを両手で受け止める。そして、
「私は刑執行人――――鎌」
涼やかな声でそう言った。棒状になった十字架の先に...鎌を持てない死神の話 7
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パタン
扉を閉めると少女はズルズルとその場にしゃがみ込んだ。そして、膝を抱え、独り言の様に呟いた。
「心配なんかしないで。 思い出したくないんだから・・・」
そう言った少女の目からは ツウ、と涙が一筋流れていた。
――少年は壁に寄り掛かりながら少女の独り言を聞いていた。そして ぐ、と右の拳...鎌を持てない死神の話 6
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ザワザワ ザワザワ
市場は人で溢れかえっていた。その中を少年と少女が人波を掻き分け進んでいく。
「・・・にしても良く許可が得られたな」
「外に出してくれなかったら2階の窓から飛び降りて死んでやる、て言ったら慌てて許可してくれたわ」
「・・・・・・・・・」
「それにしても凄い人ね。市場ってこんなに人が...鎌を持てない死神の話 5
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――――それから、数日が経った、ある日。
「ねぇねぇ、ちょっと質問」
少女は少年の姿を見つけると駆けて来てこう切り出した。
「始めて私と会った時、魂を狩るのは“鎌”って言ったよね。鎌も人の姿をしているの?」
「・・・あぁ、鎌も私達と同じ様に人の姿をしている。が、それが?」
少し俯かせていた顔を上げ、...鎌を持てない死神の話 4
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「・・・まぁ、出来ないのなら、仕方ないわ」
少女はそう言うと フゥ、とため息をついた。
「いやに諦めが早いな」
「まぁ・・・ね」
少女は再びため息をつくと、少年の方を見た。
「命には限りがある。けれど、それと同じ様に命の終わるときも決められている。だから今、私を殺せない。違う?」
少女の言葉に少年は...鎌を持てない死神の話 3
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この少女を見つけたのは、少年が街を歩きながら、消え逝く者を捜している時だった。消え逝く者を捜している――、といっても単にそれは少年にとって退屈な気分を誤魔化す為の時間に過ぎなかった。
人々は少年の存在に気付きもせず――いや、気付かずに通り過ぎていく。少年は死神。死期の直前にならないと、彼の姿は人間の...鎌を持てない死神の話 2
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「・・・誰、貴方?・・・・・・・・・へぇ、そう。貴方、死神?なら、今すぐに私を殺しなさい。
・・・・・・・・?私の言う事が聞けないの?」
少女は目の前に立っている、黒いローブに身を包んだ少年を少しだけ睨んだ後、ハァ、とため息をついた。そして、再び少年を睨むと、先程よりも大きな声で叫んだ。
「死神様っ...鎌を持てない死神の話 1