タグ「KAITO」のついた投稿作品一覧(50)
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!注意!
この先、関西芋ぱん伝の4人がいます。
私の勝手なイメージで書かれていますので、4人のイメージを崩されたくない方は、見ないことをお勧めします。
【関西芋ぱん伝】月末の1コマ
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頭が混乱して、何も言えずに、目の前の機械仕掛けの僕を見つめる。
機械の僕も、じっと僕を見上げている。
さっきまで、箱が光らせていた文字を思い出した。
…僕の命令を、待っているんだ。
~箱庭にて~
四章
どれだけの間、そうしていただろう。
ふと、ずっと互いに動いていなかった事に気付いた。
機械を所有す...【勝手に解釈】箱庭にて 四章
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家に着くと、まっすぐ一番奥の部屋へと向かう。
昔から…それも父がまだいた頃から、あの部屋の中にだけは、絶対に入れてもらえなかった。
今になってその鍵を僕に渡すとは、どういう事なんだろう。
すんなり鍵穴に差し込めた鍵に、僕は少しだけ、不安を覚えた。
~箱庭にて~
三章
扉を引くと、舞い上がる埃に咳き込...【勝手に解釈】箱庭にて 三章
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最初のショックを乗り越えてしまえば、意外と冷静でいられた。
ずっと忘れていて、夢を見て初めて思い出した事といい、この事といい、我ながら薄情だと思う。
ただ、頭の奥の方でぼんやりと、これで僕は本当に、独りになってしまったんだと、他人事のように考えていた。
~箱庭にて~
二章
手紙には、僕の父が死んだと...【勝手に解釈】箱庭にて 二章
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かつて大都市だった名残の、舗装された道を走る。
時折肩が人にぶつかっても、謝りもせずに、ただ、前を見据えて走り続ける。
『待って』
息切れしそうになりながらも、ずんずん進んでいく大きな背中を呼んだ。
それでもこちらを向いてくれない事がもどかしくて、頑張ってスピードを上げようとしたけれど。
『こら!ど...【勝手に解釈】箱庭にて 一章
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僕らが生まれるずっと前。
人間は、自分たちの持つ知識、技術、あらゆる物を駆使して、それはそれは豊かな生活を送っていた。
しまいには、それまで人間がしていた仕事を、機械がほとんど全て代わりにしてくれるようになったという。
そこで止めておけば良かったのに、人間は、自分たちの力をさらに高めようと、欲の赴く...【勝手に解釈】箱庭にて 序章
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目が覚めた。
眠りにつく前と、まったく変わっていない景色に、落胆する。
嗚呼、私はまだ生きているのか。
…いや、生きている、という事とは少し違うだろう。
私は人形…命など、最初からない。
それなのに何故、"生きている"などと考えているのか…。
簡単な事だ。
遠い昔…あの人が、あの人と過ごした日々が、...【勝手に解釈】灰と薄紅
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俺との距離を取った代わりに、めーちゃんはコート(マスターが、無理して買ってくれたらしい)のポケットから小さな箱を取り出して、俺に突き出した。
「…?」
「もっとちゃんと渡したかったのに…カイトのせいよ」
言われてから、自分の馬鹿さ加減に、頭をどこかに打ちつけたくなった。
今日は2月14日。バレンタイ...【カイメイ】 Error番外編 4(完結)
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…俺はあの3人をなめていたようだ。
あのはしゃぎようでは、バテるのも早いだろうと思っていた。特にリンは。
だが。
「こ…子供って…元気なんだね…」
「何を…おっさんくさい事…言ってんのよ…」
互いに肩で息をしながら、俺とめーちゃんはその場に座り込んだ。
―Error番外編―
~ありがとう~
第3話
...【カイメイ】 Error番外編 3
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マスターの言う"少し"は、数キロほどだった。
家を出て20分ほど経過しただろうか。
靴越しでも、雪の冷たさが伝わってきて、爪先が痺れるように痛む。
そんな事すら新鮮な事に思えているのは、どうやら俺だけではないらしい。
―Error番外編―
~ありがとう~
第2話
俺の前を歩くミク、リン、レンの3人。...【カイメイ】 Error番外編 2
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ボーカロイドは、結局のところ、機械だ。
持ち主であるマスターの命令は絶対だし、ロボット三原則にも従わなければならない。
だが一方で、限りなく人間に近く作られているのも確かな事。
マスターの扱い方によっては、どんどん人間に近付いていくとか、感情も豊かになったりするとか、聞いた事がある。
多分俺たちは、...【カイメイ】Error番外編 1
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あの後、2人一緒に練習部屋に戻ると、マスターはまだPCの前に座っていた。
「仲直りできたみたいだな」
開口一番そう言われて、カイトと顔を見合わせる。
何の事かと思いかけたところで、マスターの笑みにはっと気付いて、慌てて繋いでいた手を離した。
「なんだよ、そのままでいてもらって良かったのに」
「ほ、ほ...【カイメイ】 Error 9(完結)
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「カイト?えっと、手、痛いんだけど」
遠慮がちに呼びかけてみても、返事どころか、こっちを見もしない。
今は誰もいないマスターたちの部屋に私を連れ込み、ドアを閉めてもそれは同じ。
「…怒ってる、の?」
恐々そう言うと、びくりと彼の肩が震えた。
「カイ…」
もう1度名前を呼びかけたが、最後は消えてしまっ...【カイメイ】 Error 8
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翌朝、目が覚めた時には、既に日も高かった。ミクもリンも、部屋にはいない。
まずい、寝過ぎた。
慌ててパジャマから着替えると、部屋を飛び出した。
そのままの勢いでリビングに駆け込み、そこにいた人に目を瞬かせる。
「…あれ、マスター?」
「あぁ、おはよ」
マグカップを手に、マスターが微笑していた。
―E...【カイメイ】 Error 7
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マスターは本当にさっさと戻ってきた。
男の人って、なんでこうも早くお風呂を済ませるのだろうか。女が長いだけなのか?
まぁそんな事はどうでもいい。
マスターがテーブルにつくと、誰からともなく、お酒に手をのばした。
―Error―
第六話
…それから十分が経過した。
「マジであり得ないだろ、これ。単なる...【カイメイ】 Error 6
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きぃん。きぃん。
深刻なエラーが発生しました。
深刻なエラーが発生しました。
「…にしても、しつこいわね」
エラーの発生に気付いて、数日たつ。
耳障りな警告音も、毎日聞かされていれば、あまり気にならなくなった。
せいぜい、あぁ鳴ってるな、止まらないかな、と思う程度。慣れって怖い。
ただ、初日に部屋に...【カイメイ】 Error 5
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気のせいだろうか。
ミクが来て以来、気が付くとカイトの視線が、彼女にばかり向いている気がする。
私との会話の内容も、ミクの事ばかり。
そりゃミクは可愛いし、見てて危なっかしいし?
それにしたって、何でそこまで気にすんのよ?
―Error―
第四話
「そう言うけど…メイ姉こそ、気にしすぎなんじゃない?...【カイメイ】 Error 4
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「マスター、またですか」
「またです」
「…金欠って言ってませんでしたっけ」
「すみません、言ってました」
私の晩酌の時間を返せ。そんな訴えを視線に込める。
隣を見ると、カイトも複雑そうな表情を浮かべていた。大方、アイス断ちの理由が判明して、喜んでいいのか悲しんでいいのかわからない、といったところだ...【カイメイ】 Error 3
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一人で膝を抱えてから大分たつ。
ようやくカイトが微かに呻き、目を覚ました。
その目が私を捉えた途端に、何があったのか思い出したのか、一瞬、明らかな怯えの色が走る。
それを見て、何度目かの酷い後悔の念が、押し寄せてきた。
―Error―
第二話
互いに、何を言うでもなく黙ってしまって、気まずい空気が重...【カイメイ】 Error 2
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私がマスターの元に来て数ヶ月。密林からかなりでかい荷物が届いた。マスターの名前が受取人の欄に書かれている。
それは当たり前か。マスターの自宅だし。
しかしこれだけ大きな箱…人一人は入れそうなんだけど。一体何を買ったんだろう。
…まさかボーカロイドを購入できるほど、マスターがお金を持ってるとは思えない...【カイメイ】 Error 1
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