Telling

「さよなら」突然君は行った 僕の知らない所まで 「うたうの」突然君は笑う 「そのため　うまれた　いのちだから」 歌が聞こえないんだ 君の歌う歌が 歌が届かないんだ 人に、世界に、僕に、 　ねえ　教えてよ 　君が居る場所を 　ねえ　聞かせてよ 　君の歌を 　ねえ　囁いてよ 　願いを希望を 　ねえ　歌ってよ 　「静」を「生」を「愛」を 「しあわせ」君はいつか言った 楽譜はひとりでに動き出す 「うたわせて」君はネギを齧り 「いつか　このこえが　とどくといいな」 声が聞こえないんだ 君の叫ぶ声が 声が響かないんだ 空に、雲に、太陽に、 　ねえ　教えてよ 　君が思う事全て 　ねえ　聞かせてよ 　君の気持ちを 　ねえ　囁いてよ 　祈りを幸福を 　ねえ　歌ってよ！ 　ねえ　歌ってよ！ 皺くちゃになった楽譜握りしめ 僕は声を絞り出す 君が歌う歌を僕も唄う 　ねえ　聴いてほしい 　僕の唄う歌を 　ねえ　届いてほしい 　君に向けた唄を 　「ねえ　きこえるよ 　きみのうたううたが 　ねえ　ひびいてるよ」 　私の胸の中に 　ねえ　聞こえるよ 　君と僕の声が 　ねえ　聴こえるよ 　重なった声が 　鮮やかな声が