ナカイアズミの投稿作品一覧

死と孤独の木の下で
君は何を思うだろう
春を魅し、遠きその目は
意気地を失い、鼓動は移らぬ
桜が散り行く様を看取っては
己とその死を重ねるようで
いつも独りで景色を眺め
いつも独りで決断を果たす
死と孤独の木の下で
雨は去り、火が燈る...

安いバッグ
引きずりながら
揺らぐドレス
たくし上げて
歩きだす　午後の森
御供無しに
踏み入った
関を通って
もっと奥へ
走りだす　午後の森...

ピアノ戦闘曲　第100番　－The Right-
幻空を越えて　朝焼けが観たいの
天使のような　羽はないけれど
心で身体で　風を感じて
独り　また　月に帰る・・・?
そんなの否
宵闇の灯を探し
飛び廻る孤高の国を
僕がいざ灯を見つけ
角笛を吹いたときには　―...

心に宿りし記憶
キミに触れれない距離感
幾度、夜に静まり泣くだろう
そこはかどれないキミの気持ち
僕が僕でキミがキミじゃなかったら
きっとね　埋まるよこの距離は
歩みたい近づきたいけれど
キミは、キミは、キミは
手ものばせないの
ドキドキに襲われて...

死と孤独の木の下で
死と孤独の木の下で
愛するために生きるなら
この世は幾つ年を重ね
この世は幾つ滅びただろう
死と孤独の木の下で
言葉巧みに生きるなら
世界に我が名を知らしめて
悠々孤高な人だろう
死と孤独の木の下で...

愛が満ち溢れた道を
一人で繰り出すの
今朝もね、寝坊して
夕日を見逃した
テレビの向こう側の
世界に、世界に
テレビの向こう側の
闇、に―
手を伸ばせば
画面に、コツンと音鳴り...

ルートだけが自分の頼りで
象形　造形　見るものすべて
自分で写し奏でて　踊り歌う
死　死　死、　死の絶望
今日という日が明日へつながる
そう決まったことではない
今更変わることでもない
訪れた嘘　ホントなのかい
霰が降っても　コントロール
もう決めた　そう決めた...

集う族に告ぐ″死ぬのは怖いか″
息詰まる者とは″ここで別れとしよう″
強兵の我等と血走る獣
赤に染まった僕を助けてくれと泣く
どれだけの道を歩いてみて
言葉だけが心に積もり
それは偶然　それは全景
でも僕に募った期待は重い
一つだけが桜と共に
散るそれが運命ならば―...

白波に追われ
真っ黒く這い上がり
非日常の毎日に
壊れと紡ぐ
背伸びしすぎた優美な大鳥は　
一日を過ごしまた日を越えた
遊びつかれたのでしょう
足が要らないと思いませんか
遊びが足りないでしょう
容認関門の関所を向かえ...

桜散った
似合わぬ腕に書く
白文　その上　届くように
灯らす道　面影なし
けれど　僕等手握ることない
背に背負わされた思いは
絶妙　そこまでさ
仰いだ空に狂った僕が歌う
曇場の嘆き
赤青の背中に寄り添う刃物が...

刃を向けた先に
孤独になった人影を発見
―寂しいの？、じゃ手を握ろうか？
―花になってみては如何ですか?
覚えたての行動範囲を
できるだけに縮め胸を張る
数え切れない怨みに埋もれた
僕　―
What is the significance of being?
走る先に穴を掘る...

新しい夢と新しい世界に
羽を伸ばし飛びたてたのなら
この化身さえも捨てたってかまわない
そう決めた　自分を的にして　行くよ―?
貴方の声と行方知れない
天使に導かれ　
ランタラルタタ　ただ、ただ
ランタルルタタ　まだ、まだ
荷物被いた背中は
羽を仕舞い傷ついて...

夢?そんな言葉を
聞き流して生きてきた
その命さえもどこかで
落っことしてしまいそうで
何故?生きるそれだけなのに
理由が必要なのかな
ただ呆然と前を見て
ただ呆然と生きてくだけでしょ―?
手は汚すもののためにある
動かされない手なら...

朝が来る前に
君は笑って
旅立ったあの日の夜
僕は寂しさに包まれて
空を駆け抜けた
月と会話
夜の静寂
周りの声
聞く耳持たず
雨の会話...

五月の雨　桜に木に滴る
遊べや　通り抜けて
風となった...
夏の日の　眩しい太陽に
体捩じらせ　笑ったあの日は
二度とは　戻らない
すべてが　思い出の中
秋の日の　空舞う蜻蛉
君の瞳が　紅くかわった
せせらぎの　音の...

助けて
そんな嘆きさえも
風は消してしまった
何にも
見えない未来だけ
僕は見つめていた
届かない木の根っこの下に
うずくまって太陽から逃げて
その場で座っててもかわらないよ
ねえ、君は元気ですか？...

両手いっぱい
花かかえて
君は笑う　そういつものように
ところで、さ
花って、さ
いつまでも　生きては居られない
僕の命　花の命
どちらも散る　それが運命、平等
でもね、最期まで一緒に居たい
叶わないって知ってるけど...

小鳥はいずれも
黒く濁っていた
いつまでの秒針
狂って飛んだ　陽(よう)
外ばかり見つめ
前が見えずにいた
弱虫と言われ
心は傷ついた　陽
朝の代償　夜にまた叶い
塵の塊　僕は誘い（いざない）...

突然の回る経路に
見て振りをしていた
貴方が嘘つきだなんて
認めたくないと思ったけど
ね、私だって強くない
こんなことさえ受け止められず
声だけ遠くに響いて
私を忘れないで
雨を傘からはずして
今はどんな気分?最悪よ...

雨よりも君の見せた笑顔が
脳裏に染み付いて取れない
ここいらさ、諦めかけた
その手、掴んで、君は去った
私だけが生き残りの戦場
目は獣みたいにギラギラ
遊びじゃないよ殺しをしてる
私だけが剣を握る戦場
手は獣みたいにガタガタ
遊びじゃないよ殺しをしてる...

夢だと思っていた
だって手を透かした空気が
僕を下敷きにして
軽快なステップでスッタカラッタン
芽はどうして開くの？
もとは一本のミドリなのに
僕の足押しのけて
軽快なステップでスッタカラッタン
いやだ　やめて　拒否する
全部おんなじだけど...

影になった僕の姿は
太陽が光届けるからで
背伸びをした証の影は
さっきよりも色を濃くした
山はダム色してるのに
なんで黒くなって僕を覆うの
僕は笑顔を作れないよ
それも影に隠され落ち着く胸が
朝は僕を東へ誘い
手を掴んだ闇の正体　「こんにちは」と...

夕闇に傘飛ばし
行方を追う気もなく
反対方向欲情反応
痛い　痛い　分からない
背に負った傷腫らし
夢見に付き合うと嘘付け
反対反応欲情方向
しない　したい　分からない

緋色の花を
日に日に枯らし
満足かい?
外を眺めて
枯らしてる
僕自身汚し
本望かい?
錆を舐めた
蛇足を振り落とせ
祭りを祝わんとすりゃ...

晴れ間に覗いた
光力(こうりょく)の太陽
ヒカリ失って
反転の太陽
黒に染まって
雨に濡らし
怯えながら
孤独の体温
近道の閻魔様
どうか己を助けて...

間違いと思った
夢なら殺して
蝶が舞う度
僕は彷徨う
いつから居たの
声ぐらいかけて
蝶が舞う度
僕は彷徨う
受話器から聞こえた
声に驚く...

妄想ばっかの今
びーだま転がし
スケルトンな向こうを
ガラス越しに見た
欲望ばっかの僕
動こうとしない
照らされた此処は生き
焼き尽くしてみた
さあ、逝こうよ、
夢　なんかない...

1
ボクらが出会った日から
運命って決まったのかな
それともボクらは
運命で結ばれてなかったのかな　
　ネ、?
夕暮れボクらは笑った
今では面と向き合えない
目さえ君の姿を
映すことを拒絶して...

闇の奥　月に聳えた
山を通り行く　
神の国　指を折々
数えて散り鳴る　花弁を支えて…
ああ祭りの夜は
歌い騒げ酔って孕ませてみよ
ああ祝いの夜は
歌い騒げ酔って殺してみますか
とちゅうほぞん…(゜Д゜)...

安いバック
引きずりながら
余るお菓子
その辺に捨て
歩きだす　午後の森
御供無しに
踏み入った
関を通って
もっと奥へ
走りだす　午後の森...