TOCK223の投稿作品一覧
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黒い影忍び寄る狭間
何を隠して 何を晒け出しているの?
訳も分からず空を切る
飽きもせずただ貫く視線に
戸惑っては 叫ぶばかりの日々に
恥ずべき意思表示
逆らえない声 疼く衝動
もう直ぐ 後少し
其処へ手が届くのだろうか
Don't stop keep on...Game Set
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あの日の最後の欠片が 私の前から消えていく時
どんな表情で見送ったのかも 忘れていた
そして私の世界は 失った光の先に
かつての風景を 遠く見ているばかりだった
其れでも言葉を綴り 心を開いて
灰色の空へ 数多の想いを解き放つの
何時か此の身が無に還る時迄
『さよなら』の四文字が 白い翼に散らばって...So Bye-Bye
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独り路地裏で立ち尽くしていた
冷たくなったこの身体は
流れ出した感情の雨が打ち付ける
こんな事になる筈じゃなくて
ただ君を護りたかっただけだった
いつからすれ違ってしまったんだろう
些細な言葉も今は
誰かを傷付けてしまう刃
心の舟に乗せるには
剰りにも重過ぎていたんだ...Stay
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頬を伝って落ちた涙の理由
僕にも分からないけれど
これは悲しみじゃないって事
それだけは感じていた
「サヨナラ」を言う前
今日と昨日の狭間に
小さな光を一つ
見つけては拾った
境界の一歩手前に在る
立ちはだかった壁を壊せ...Sing a Bravery song
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陽が差す午後の庭
本の一頁を開いた
楽しそうに覗き込む君
その横顔に僕も微笑む
何だか幸せになる
今がとても穏やかだね
何でもないような時間を
ありの儘に過ごしている僕等
不意に君の名前を呼んだ
君が驚いて顔を上げた時の表情...Slowly Time
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「どうすりゃ良いんだ」って思って
狭い部屋の隅で考えるけど
思考回路はショート寸前
広かった筈の視界も白く濁ってく
こんな世界じゃ苦しい儘
「君を知っている」と嘯く彼
何の目的も持たないのに
どうして其の顔で嘲笑う
逃げ出したい衝動が襲う
こんな世界じゃ満たされない...事象C
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揺らぐ視界を止めて
空の青と雲の白が輝く
今日も一歩踏み締める
ラジオから流れる音楽も
道行く人の話し声も
当たり前に有るこの街で
閉ざした出口が開いた
向こう側には君が居るのだと
光のパスを繋ぐ
連鎖した夢を見て...未来-MIRAI-
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どれだけのビルと塔が
空へと伸びているのだろう
どれだけの煙突が
空へと伸びて煙を吐くのか
濁る空気と水色
海に残る過去の面影は
ずっと底に沈んだ儘の
遠い記憶
蒼空が見えていた丘は
僕等の前から姿を消していた...アオゾラノキエタマチ