一色の投稿作品一覧
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卵を割った 双子が割った
カスタードが美味しい
薄く曇った 風が強い
けれど今日は良い日だろう
流し聞く 雑談が嵐
ささくれだって 心もとない
冷たい言葉口から出かけて
舌が重い
今日は好い日だ なんだかいい日だ
すこし自分が素敵に見える...ナイスディ
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ひとつ昔のポップスと 缶のココアで帰る道
鉄橋カンカン遠くなって 夜の端を見送る
息が白く。冷たい鼻 ほんのりさびしく心地好い
喉の裏で流れ込むまま なにかを飲んだ
すするうちに温くなって 缶の底ごと上向いた
結局缶ごと冷たくって 唇の皮を噛む
息が白くとどめるまま 本音のかたちがぼやけていて
味が...自分の川に月が写る
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ひとつ昔のポップスと
缶のココアで帰る道
鉄橋カンカン遠くなって
夜の端を見送る
息が白く。冷たい鼻
ほんのりさびしく心地好い
のどの裏で流れ込むまま
なにかを飲んだ
自分の川に月が写る
青くあおく、夜が冴えていく...自分の川に月が写る
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黒一粒のあこがれを
見つけた日に思い出した
七色よりもっと、もっと
輝いた色が欲しかった
背伸びして 数センチ高くする
胸を張って 髪も切って
すてきな自分を自慢するね
ブラック・オパールを身に着けて
新しいアタシを見せつけよう
今日も明日も明後日だっていつだって...ブラックオパール
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これはお皿 わたしのお皿
とっておきの器 すてきでしょう
オレンジのスープ ポットからの湯気
毎日がクリスマス、みたいな
山盛りのお楽しみ
何をもって 何を盛っても
これはお皿 私のお皿
パイの中身も 私が決める
これはお皿 わたしのお皿
とっておきの器 すてきでしょう...Its My dish
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洟が跳んでて
蝶が落ちてた
空はむらさき
地面は白いね
てふてふ てふてふ テフロン加工のプライドが剥げる
豆のミルクにお砂糖を込めて
ネジ切れるままに、夜更かしをしようか
洟をすすって
蝶々が逃げる
さよならが重なり...テフロンに蝶々
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高野さんというヒトがいた
ともだちじゃない
クラスメイトで
よく私に嘘をつく
甘やかな嘘だったら
きっと好きになったのに
私をおどかすおびやかす
暗いくらい嘘だった
うそつきなあのヒトは
どこに行ったのだろう...私の高野さん
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瞬いた 瞬いた
瞬いた話だ
常盤の色の風景に
嵐が羽ばたいた 去っていく
コップ一杯分 コクリと干して
塩の街に消え去った
蛍光蟲(けいこうちゅう) 燃え上がる星
ブブブと叫ぶ 散らばって散っていく
この世でいっとう 美しい羽虫の
刹那的な唄を また聞いたね...蛍光蟲(けいこうちゅう)
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コーヒー味のこんぺいとう
恐ろしく苦くって甘い
明日のあたしは完ぺき無敵だ
今は泣き虫 楽しんでんだ
カサついたら塗ればいい
都合よくおめかし ミルクの解答
スモーキーが瞬く ハンドシェイクをどうぞ
一指しで通じる フラットな怒り
オナニーだって許そう
苦くっても後が...ポガティブ
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ハッピーウルトラキャロライン ハッピーウルトラキャロライン
ハッピーウルトラキャロライン ハッピーウルトラ羅・楽・裸
かびたお茶ッぱセンスが腐った はたまた誰かが持ってった!
バカが恋した河鹿(かじか)がウソ泣き
めくるめくめくメランコリィ
カルカン頬張り最中を被り 意味不明なれ我が慕情
お慕いして...ハッピーウルトラキャロライン
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みえないこと あたりまえのこと
美しいねってリリー、君こそ
愛を飲んで微笑んだ
亜麻色のカクテルとウィスキー
ボンボンを食んで きみごと噛んで
だれかしらなんて微笑んで
きれいに笑っててさ
きみがいうから愛した きみだから愛した
カワセミ色の爪が光って
永遠がここに在る...カワセミと愛
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深夜とおやすみの
一拍を挟む隙間
転がったシーツの上で
滑った右手と裸足と
スペース、スペース、スペースでララバイ
空白を何回も、何回も打ってさ
とっくに迎えた明日の
アラームを更新
あとちょっと、あとちょっと、あとちょっとだけ
閉じきられた窓へ...騒音
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音を読んだ インクもないのに
紫が垂れる 空向こうの銀河
カーテンを引いて、ママ
眩しすぎて痛い
光の一つ一つを
辿っては語った
ありきたりな恋物語
君は美しいと言ったね
紙吹雪には銀紙
そう言ってこしらえた...アフタースター
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一分間コラボ進行中歌詞
お化けカボチャで太ったリス1
どんぐり投げ捨てウィスプに並ぼう
ジャックのランタン今宵も繁盛
カットは十分いくらだってさ
よこせよこせ 時間が足りない
スタッカートだラッタリラ
素知らぬ顔したあなたも仲間だ
ジャックの気分は最高潮
幕が上がれば終わりもあろうか...一分間コラボ備忘録
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なんだかお腹が痛いので
丸い形を組み上げた
まあるくまあるく根を張って
私はここより底に居る
頬を割るほど凍えてた
三つ指過ぎての下り坂
縣(あがた)に組まれたヒイラギに
まあるい盆がゆうらりら
くんずほぐれつ糸引いて
床板したたる蟲の息...母胎縁起
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お前にワインは早かろう
銀紙包みのチョコレート
つまんだすずめを抱きしめて
メリーは段差を飛び越した
「右まつげが痛いよう」
「君はキスを貰ったのさ」
そうして言葉を教えてくれた
貴方は夕日の中にいる
革の手帳に挟み込む
知らない名前の三輪車...銀錆
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千鳥足がワルツ レコォド聞かせている
ワガママなピエロの踊るつま先が
東向き西を蹴る 影もついてけず
紙のキミ セピアでも美しいと
熱を知らず恋しては 憧れへと溺れた
単純な日々逃げて 腐る吐き気がする自分
だから恋に溺れてる自分のキモさが
意外と嫌いにならないの、奇跡かもしれない
Ah-、呆れてい...グラビア的彼女【YOTYさんへ】
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リング状に連なった
ため息が灰色に重なる
鼻の裏を遡るかのように
私は無理やりを選んだ
血の味がする 命の味だ
何べんだって知る、思い知る味
胚を潰すような生き方を
綺麗だと思わない
けれど、けれど、ぐちゃぐちゃに叩き上げた
わたしはカワイイと思うんだ...キューティーガール
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空白の中に音を
はめ込んだものを見た
鉛筆のおしりを噛むたび思い知る
あの奇跡のような曲を
憧れを詰め込んで
また誰かのあこがれに至る
嫉妬のそのまた向こう
私は見たんだ
影のように星のように
見えるけど遠いもの...can-on
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朝の指が起きるより早く
君の名前 いつの間にか探してる
当たり前に横を歩いてる
君の肩の 高さを意識していた
「隣」という距離に慣れた君に
呆れている自分の気持ち
さっさと終えるだけの言葉は
もう決めている
“I”“lie”の響きに横たわる意味はいつまでも
ぬるいままの呪い 赤い糸にはならない...♡
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走る
真夏極振る熱に ゆだる気持ちがへたり
凹む気持ちから 弱音が出る
それでも足は動く 前へ進めと動く
私の本気が 音を立てだした
亜音速で足りない 飛行機雲も越して
最高速度を出しに行く
走れ走れ、どこまで行くか決めなくても
いつまでも走れるなら 限界なんて無い
走れ走れ、どこでも足が動くならば...コラボ用歌詞
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緑のコップ 放した金魚
赤い、赤い
地に白が踊る
月を溶かした夜にすくった
たなごころの隙間から
ネオンとコールが渦巻いた
灼熱の中で飛び交う名前
余所事だと聞いている
ネオンテトラに憧れて
ヒールでつまづくマーメイド...ネオンテトラに憧れて
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花の裏 服の糸を抜く 肌を貫く
記憶にもない針を刺す
教えられなくとも知る
金が継ぐ形を
文(あや)を織る今
言葉から耳 繋がれる彙(い)
鼻から知る形
服の裏 花の肌を剥く 意図を紐解く
おぼろげな影を結んで
曖昧が模様になる...Metamorphose
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あたりまえのことを
あたりまえにできるひとになりたい
毎週30分汗をかくとか
お風呂に浸かるとかでもいい
自分だけのあたりまえを
あたりまえにする
そういう人に
パンジーを植えた
浅い鉢に秘密と一緒に
排ガスでけぶる世界で...alternative
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ごろごろごろり 神鳴れば
ゆうすげ袂 挿しまして
青いお空の又従兄弟
青柳が乳兄弟
黄色が原にて栄える(はえる)脚
勇む心ば 朱火花(あけひばな)
でんでんでらでら地よがなれ
猛き勝鬨こい、こい、こい
囃せ囃せや散る花よ
神鳴る童子(わらし)の一生(ひととせ)誉...ライデン伝説
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たくし上げたブリエット
キラーは真夜中の夢をみた
しろい、しろいね、明るいねって
バカンスはお好き?リボンが解け
隣り合った鳴動の
混ざりものは高価、すずの片足は等価
ああ眠たいなあって言う
可笑しいね、涎がしょっぱい
ぱらん、ぱらん、ケセラセラ、バラバラ
幸運はいつも...スーベニアと硬貨
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スキップしたデルタ
スカイフィッシュを釣り上げた
遠く、遠く、銀河を飲み干す
指先には銀、マーマレードがたっぷり
たまったi(あい)
汲み上げた腕に
何本目かの紐が
絡んでは千切れた
砕いてどうぞ みずは甘い
差し出したコップを君は愛そう...ラバーエバー
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たくさんの悪魔
今日もつまんねぇなって
わらってる愉しんでる
生きてるって叫ぶ
やわらかい髪のきみは
澄んだ声で吐いた
親切心は置き去りだ
だって悪魔だもんな
ねじ曲がった眼差しで
毛むくじゃらは吠えたてる...羊と角
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遠いところだ
遠いところだ
ぼくは夢をみてもいる
揚羽硝子の陽を浴びた
凸レンズで瞬いた
記録さえも愛らしい
がらり回ったレコォドの
見返り笑う中のひと
遠いところだ
遠いところだ...キネマグラフ
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静かの噺 魚の尾びれ
誰がために鳴動 虚の中に生えた
指がもて、指をもて
あたしの噺だ、それだけだ
砂の中で泳ぐ 嗚呼我ら忘れ路を行く
金に、銀に、鉄よりもなお
叡智を知り 人を知ろう
幽遠なる理の
中に泳ぎ生きる者
祖は歩くもの、砂を泳ぐ...砂を泳ぐ