「たっだいまー。姉貴ー?
……風呂かな?
アイス買っておいてくれたy……ってタマゴアイスだけですか……そうですか……」

夜、弟が帰宅した。
玄関のものが動いているのを見て、姉貴が外に出るかなんかしたのか?
と不思議に思いつつ、居間に入る。
居間にあるアイス用冷蔵庫の中を確認すると、タマゴアイスしかない。


……あれ?昔俺がタマゴアイスの洗礼(中身が飛び散る)を受けた後、トラウマになって食べなくなったの忘れt……じゃないか、姉さんが買いだめたダ○ツ5箱を初日に姉さんが全部食ったクッキークリームのぞいて全部食べたのを根に持ってらっしゃるんですね。


そんなことを思いつつ、見たくもないトラウマになっているタマゴアイスをそれしかないからと妥協し、食べようと手を伸ばす。

ふと、視界に変なものが入った。


黒ペンで字?が書かれ、輪ゴムで止めてあるタマゴアイスを発見した。


……あの……「*AlI0@重あ人、てしえ、倉べえは」……って。
家にあるマッキー(中古屋で1本10円)は中国製の偽物でにじむから使うなって言ったじゃんかぁああああ!
え、ちょ、真面目に読めない……めちゃくちゃにじんでるよ……まぁ、怒らせたら怖いから言えないけど……。

きっと多分、食べるなってことなんだろうと思う。
「*AlI0」が何かは分からないけど……*Aぃお?


普段、あんまり食事をとりたがらない癖に、タマゴアイスとクッキークリームだけはちゃんと一回で食べきる姉が、こんな風に残しているのは可笑しい。


そう思った俺は、何かあるのかと「それ」をつかんでみた。

むにむにぐにゅぐにゅする……。
……それで、生あったかい。
生あったk……ってあったかい!?

冷蔵庫に入っていたものに温度がある。
その事実に驚き、そのタマゴアイスを放り投げ、姉がいると思われる風呂場に向かった。



「姉貴!なんなんだよ!?」

「いきなり風呂場に乱入してきた挙句言葉足らずで文章組み立てるな。
意味がわからん」


いきなり乱入してきた弟に湯船につかったまま答える。


「あのなんかなまあったかいタマゴアイスに決まってんだろ!?
なにやらかしたんだよ!今度は!!」


は?こいつ、何言ってんだろう?


表情に出ていたらしく、
俺がまた変なこと言いだしたって思ってんだろ。
とジト目の弟に言われた。

……年々、敏くなってきているな。変なところだけ。

そう思いつつも弟の話を聞く。

弟曰く

「なんか生あったかいタマゴアイスが!」

「それがぐにゃぐにゃでうにうになんだ!」

「俺はあんなもん食べないし、買ってきたのは姉貴だろう!?」
とのことらしい。

つまり、
買ってきたタマゴアイスに何かがあったのかなぜか生温かいタマゴアイスに変化した。
ということなんだろう。

……なんかって……何があったんだ?

そう叫びつつ、生温かいタマゴアイスを思い出し冷や汗をかき、床にペッたり座りこんでいる弟を見下げつつ、バスタオルで軽く体をふき、眼鏡をかけ、居間に向かった。

……そんなに気持ちが悪いものなのか。
と思いつつ。


「なぁ……もうあれだ、捨てちゃおう……」

冷や汗をかき、震えつつも姉とともに居間に戻ってきた弟はその変なタマゴアイスを捨てることを提案した。

「そうだな、そんなに変なものなら……」

って変なもの?

「……それ、マッキーで何か書いてなかったか?」

輪ゴムで口をふさいで。

「え?なんか書いてたけど、よめなかtt……ってギブギブ!閉めないでぇえええ!」


そんな風にじゃれあい(?)つつ、冷蔵庫の中を見ると、

やっぱりない。


……つまり、こいつが驚いたのはKAITOの種入りのタマゴアイス、ということか。


そう確信し、弟に聞いてみた。

「どこに投げた?」

「驚いて床に投げ捨てました」

このドアホが。

そんな怒んないでください、お姉さま(土下座)


そんなやり取りもし、落ちていた(というか投げ捨てられた)KAITOを探し出す。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

KAITOの種を埋め込んでみた 2

弟が参戦。
KAITOはビビった弟君に投げられた模様。
2で出てきたはずなのにエラーで消えて書きなおしたところ2が弟君の話になってしまいました

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投稿日:2009/09/18 00:14:44

文字数:1,691文字

カテゴリ:小説

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