「あ~ぁ、なんでバレちゃったかな~。」
悔しそうに頭を掻くカイト先輩を私はただ呆然と見つめていた。
だって、もっと否定するかと思ったから。
こんなにあっさり認めるなんて、予想もしてなかった。
「なぁ、なんで分かったんだ?」
それは私も気になる質問。
「・・・、ヴァンパイアは常に体から特別な波動が出てることは、あんたも知ってるだろ?」
カイト先輩は無言・・・、でも知ってないっていう様子ではなさそう。
私はチンプンカンプンだったけど。
「あんたは上手く隠してたつもりだったかもしれないけど、昨日・・・数秒だけ微かにその波動が伝わっ てきたんだよ。」
堂々と説明するグミヤが、ますますカッコよくて見惚れてしまう。
ドキドキも普段より速い。
「それで、その波動を辿って俺の元に来たってわけ。」
「あぁ・・・。」
「あ~ぁ、昨日つい、ぐみの血が吸いたくなっちゃったんだよね~。」
カイト先輩と目が合い、体が固まる。
深いブルーの鋭い瞳がグサグサ私を突き刺す。
「あんたにぐみの血は吸わせない。」
グミヤの言葉は、不安と恐怖でいっぱいの私を優しく包み込んでくれるようだ。
なぜかホッとできる。
「・・何それ、ちゃっかり自分のモノ宣言?
意外と束縛するタイプなんだぁ~。」
「そんなんじゃないっ!」
カイト先輩の笑い声が中庭に響き渡る。
その反響が私に当たって、しつこく耳に残る。
そのせいか、また恐怖が私を襲う。
「は~、それで、俺をどうするつもり?」
「国につれてく。」
「・・・そ~簡単には、戻らないよ?」
まるで挑発するような言い方。
余裕の笑みを浮かべる先輩。
「だったら、力ずくでも。」
グミヤその挑発にのるような言い方だ。
力ずくイコール戦うってこと・・・。
グミヤがケガを負ってしまうってこともあるんだ。
そう考えると心配で堪らない。
「俺を力ずくでつれてくなんて、100年早いよ?」
「そんなのやってみなきゃ、分からないだろ。」
「・・・、そこまで言うならやってみせろよ。」
ニヤッと笑ったとたん、カイト先輩は風のように私達の前から消えた。
えっ?と私がパニックを起こしている間に、グミヤは制服から小刀を出した。
「ぐみ・・・少し離れてて。」
「うっ・・・うん。」
何歩か下がって、ジッとグミヤを見つめた。
グミヤなら大丈夫と何回も自分に言い聞かせて。
「グミヤ・・・。」
グミヤが辺りを見回していると、グミヤの背後が少し影って見えた。
よーく見ると、人のような形をしている。
「もしかして・・・。」
嫌な予感がした私の体は自然とグミヤに向かって走っていた。
「グミヤァァァ!!」
驚くグミヤを強く押して、それと同時に何かが深く私の体に刺さった。
-えっ・・・?
痛みを通り越して何も感じない。
生温かい血が肌を伝う感触さえも感じなくなってきた。
薄れた視界に映るグミヤは、何かを叫んでいるようだ。
「グ・・ミ・・・ヤ。」
伸ばした手はグミヤに届かず、私の視界と意識は暗闇に堕ちていった。
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ご意見・ご感想
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ご意見・ご感想
えええええええ!?
グミー!!死なないでよおお!!!!
カイトを殺してくる((((待て
次回めーちゃんが出るの!? 楽しみ!!
急展開ご馳走様でした!!次回も待ってます^^
2011/08/25 17:15:47
甘菜
グミちゃんの運命は私が変えてみせるwww
私もご一緒しまsy←
めーちゃんを可愛く登場させてきますwww
いえいえ、お粗末さまでした(汗)
次回まで頑張りますw
2011/08/26 21:09:31