さよならを言いそびれたまま
きみの駅 ひとつ越えてった
ふいに鳴った ポケットの中
未読のまま しまい込んだ

すれ違うだけで終われたなら
もっときれいだったのに
ねぇ なんでそんな
映画みたいな顔するの?

止まった秒針が 指さすのは
あの日じゃなくて 明日だってこと
きみに会うたびに ぼくは少し
大人になったふりをしてた
ほんとのことなんて まだ言えないよ
今さら きみじゃないなんて
言えるはずないんだよ……ばか

イヤホンを片耳だけ分けた
あの夜を まだ覚えてる?
赤信号で止まったまま
名前さえ呼べなかった

平行線みたいな二人でも
交わる夢はあった
でも現実はいつも
エンドロールばかり映すんだ

交わした言葉は たった一行
言い訳みたいに 揺れて消えてく
たぶん答えなど もういらない
迷ってる時間も きっときっときっと
ほんとうだった証に変わる
それでも きみの声だけが
まだまだまだ 胸に響いてる

あと少しだけ 遅く夜が来てたら
もっとちゃんと 抱きしめられたのかな
チープな未来図広げたくせに
一番大事なこと 描けなかった

止まった秒針が 動き出して
ふたりの距離を 今 測り出す
たとえもう 戻れなくても
あの日々が嘘じゃないなら
「またね」も「ごめん」も いらないから
最後に 笑ってくれたら
それで 十分なんだよ
そのはずなんだよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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クロスフェード

交われただけで良かったと

閲覧数:83

投稿日:2025/05/26 21:03:42

文字数:581文字

カテゴリ:歌詞

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