花を育てているのを見られたくない
イメージが必ず先行するから
水をやっても鉢を変えても
ただ共に生きているだけなのに
花は私を知らない雨も水も同じ
きっと大地にいると思ってる
いいんだよそれで問題ない
そこに何も名前はないから
必ず何かを決められては記されて
とっかえひっかえで忙しい
その事実はずっと前からでも
知られた瞬間に全て変わる
話しかけてるなんて知られたら
水をやる手が震えてしまいそう
虹を架けられるのを見られたくない
先入観が必ず追い越すから
晴れた日に鉢を外に出して
ただ共に陽を浴びてるだけなのに
虹は私を知らない雨も涙も同じ
きっと大空にいると思ってる
いいんだよそれで問題ない
ここはいつも名前がないから
いつでも何かを囲まれては刻みつけ
有象無象がめんどくさい
この事象はもっと前からでも
見られた瞬間に全て壊す
笑いかけてるなんて見られたら
虹に触れる手が溶けてしまいそう
ひとりで居たいなんて言ってない
誰かと心を通わせたい
私は好き嫌いの激しいわがままで
理想を求めたままの子どもで
絵空事を呟いても変わらない
花は枯れていくし虹も消えていく
星を浮かべられるのを見られたくない
思い込みが必ず首を締める
澄んだ夜空に小さく歌を注ぎ
ただ共に闇に埋もれてるだけなのに
星は私を知らない月も傷も同じ
きっとひとりでいると思ってる
いいんだよそれで今のとこは
光はいつも名前がないから
知られたくない見られたくない
微かな星も道の石ころも同じ
象らないと気が済まない者たち
心に意味が必要ですか?
花は喋らない
虹は象らない
星は決めつけない
私はうたをうたう
軋んだ喉がひび割れないうちに
星の光で花への水で虹を架ける
笑顔になれるのはその一瞬だけ
世界中で一番幸せなひととき
それに名前なんて付けたくない
名前なんていらない
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