雨の窓辺に 滴る月の雫
狐はどこへ 嫁入りするのだろうか
カーテンを閉め 明かりを消すと
コンと鳴き声 聞こえた気がした

寒椿 しずしず泣いている
雨に負けて 落ちた花びら
供養になるか 水はったグラスに
洗い浮かべた 可憐に泳ぎだした 

狐のお嫁様のお飾りが 落ちたんだろうか
季節外れの胡蝶蘭が 育ててもないのに
玄関先にひとつ 落ちていたから
それともブーケトスを してたんだろうか


今日も窓辺に 滴る星の化身
昨日の夜の 婚礼上手くいったか
雨音がして 返事のように
コンと物音 聞こえて微笑む

寒椿 つやつや水弾き
雨にふわり 踊る花びら
綺麗で見惚れ 眺めてたしばらく
貰う一輪 花瓶へ生けて飾る 

狐のお嫁様のお冠 付けたんだろうか
部屋の花瓶の胡蝶蘭は 触ってもないのに
ゆらりとゆれたこれは お嫁様へか
それともひとりきりで 寂しいだろうか

その日夢を見たお嫁様の夢
幸せですとひとつ泣けば
真珠の粒へと変化した
差し出されそこで目が覚めた

狐のお嫁様の贈り物 真珠がいつの間
ズボンポケット入り込んで 握っては確かめ
お祝い渡すことが できなくてふと
花瓶の寒椿が なくって微笑む

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

狐のお嫁様

雨の夜にだけ訪れる“狐のお嫁様”をテーマにした和風幻想曲です。
主人公は狐の結婚式を信じていないのに、落ちていた胡蝶蘭や
不思議な夢に触れて、少しずつ信じたくなっていく。

切なくて美しい、不思議な日々の歌詞です。

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投稿日:2025/11/24 20:56:00

文字数:508文字

カテゴリ:歌詞

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