その日は平凡で普通だった
普通すぎるくらい普通だった

午後三時
授業が終わり友達に別れを告げ急いで帰宅した
「また明日」
今日のテレビはなにがあったかな、と思いながら帰路についた
そんなとき
世界が反転し世界が揺れた
「何がどうなってるの？」「これは夢？」
何がなんだかわからないよ
子供の泣き声大人の叫び声

耳鳴りが煩いよ

煩いはずなのに＿＿＿＿何も聞こえない

観音様に祈っちゃって
悲観的になっちゃって

自分ではなんにもできないくせに

私だけ生き残ったって
なんにもならなじゃない

某年後
すべてが終わり友達に「別れ」を告げいそいで帰宅した
「さようなら」

今日のテレビはなにがあったかな、と思いながら__涙がでた
そんなとき
世界が揺らめき光が揺れた
「なんできみがいるの？」「これは夢？」
何がなんだかわからないよ

友の叫び声友達の亡骸

目の前で笑ってる君

見えるはずなのに＿＿＿＿なにも見えない

私だけ生き残ったって
なんにもならなくない

「ごめんね」

そう言って消えた友

「がんばらなくちゃ」
そう心に決めた独りぼっちの夜