「おはようございます、マスター」
「・・・」
至近距離と思われるほどの近さで、今日もにっこり笑いかけてくるカイトをしばらく見つめる。
「・・・昨日ちゃんと戸締りしたのに、なんか青い不審者が侵入してる」
「だって寂しいから、つい・・・」
「だからって、かぎ壊してまで私の部屋に入るってのもどうかと思うよ??」
最近取り付けたかぎが見るも無残に破壊されている。
「そのぐらいマスターが大好きってことですよ」
笑顔は可愛いんだけど、やってることはほとんどストーカーまがいだ。
「全く、朝起きたばっかりなのに・・・もう」
しかも起き上がれないし。どうしよう。
「カイト、どいてよ」
「いやです」
珍しく拒否される。・・・ん? ストーカーカイトだったら納得の答えかな・・・。
「マスター、寝起きで不機嫌なのは分かります。でも、本当にどいてほしいんですか?」
なんで私のカイトって、不敵な表情が多いんだろう・・・。
「どいてよ・・・」
「いやです」
少し甘えたような声色で言ってみても、返事は同じ。
「どいてくれないか?」
「いやです」
「どいてくれよ」
「いやです」
「どけって言ってんだろー」
「いやです。・・・それにしても、マスターって結構低い声上達しましたよね」
・・・話逸らされたし。私のカイトって、ちょっと柔軟な考え方が出来過ぎだと思うなぁ。
「それにしてもさ、なんでデフォルトの姿から元の姿になったの?」
ようやく素朴な疑問に気づく。
「だって、デフォルトの姿は、必要最低限の電子で構成されているんです」
「そういえばしゃべった姿見たことない」
デフォルト姿で、一度もしゃべったことがないのを思い出す。
「当たり前です。動くことと、アイスを食べることさえできればそれでいいんですから」
「えー・・・」
マスターと話すのは二の次? それは、なんだかなー。
「そんなに引かないで下さい。・・・デフォルトの姿は、2つしかシステムを組み込めないんですよ」
「へー」
それは初めて聞いた。
「だから・・・」
カイトはそこで黙る。
「・・・?」
「アイス食べてきます」
あっさりどくと、部屋から出て行った。
・・・なんだかなぁ。
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