飽き足らないの
飽き足らないの
いつまでも
眺めていたいのよ
精霊の書いた 手紙が一枚
また一枚と 溜まっていく
夜更けに焼いた クッキーと換えて
妖精の残した 花を栞に
あなたは小人らに囲まれて
幼き頃の様に
笑い声をあげている
私に見せないその顔で
赤林檎を齧りなさい
夢を見るように
あなたは疑わず
覗かす真珠の歯
倒れ 抱(いだ)き
床に横たえる
その真白き
頬を撫でる風
妖精が息吹 吹きかけ知らせる
今日出会うよと 笑っていた
手紙を収め 花鍵で封ず
部屋中で飛び交い 歌う妖精
あなたは花々に囲まれて
大人びたその頬は
一目見たら背けない
儚き姿で横たわり
赤林檎をもぎりましょう
神の導きに
あなたは要らないの
私を惑わす子
眠れ 眠れ
愛の訪れに
その棺が
そっと開らくまで
その真白き手を取って
生きる未来も有ったでしょう
けれどここは余りに寒い
春知らぬ舞踏場で舞う
赤林檎を齧りましょう
愛の証明に
あなたは美しい
私の可愛い子
憩い 笑んで
城の冷たさは
もう忘れて
春が住まう場で
ねえ鏡よ鏡
世界で一番
愛しい娘を映せ
飽き足らないの
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