しばらくバイクで走ってるとカイトはとある事に気づいた。
「(ハクの胸が背中に当たって…あぁ、たまんねぇ)」
「カイトっ!あんた何デレデレしてるのよ!」
「わっ!ミク?ち、違うんだ…これは…」
「言い訳は見苦しいぞ!カイトっ!」
「ルコまで?って…どうしたんだよその顔?」
「いや…ちょっとな…」
「(さてはミクにやられたな…)」
「カイト!降りたら覚えてなさいよ!たっぷりお仕置きしてあげるからっ!」
「ところでミク、運転はどうだ?もう慣れたか?」
カイトはミクの罵声をスルーして、強引に話題を変えた。
「え、ええ。ハンドルが重いけど何とかなりそうだわ。意外と慣れれば楽しいものね」
「やっぱりミクには少しハンドルが重いか。でも、ハクやルカは普通に運転してるよな?」
「私達は女扱いしてないのかしら?」
ルカが嫌味にカイトに問う。
カイトは上手くフォロー出来ずに慌ててるとルコが助け船を出すように、カイトの代わりに答えた。
「ルカが乗ってんのは、いつもリツが乗ってるやつだから他のより少しハンドルが軽いんだよ。俺らの中じゃ1番非力だからな」
「だから運転しやすかったんですね」
「そうかもな、ちなみにミクが乗ってるこれはテトさんが良く乗るやつだから少しハンドルが重くしてるんだ」
「それは仕方ないな。俺達はともかく、ミクにはしんどいだろうな。ミク、疲れたらルコやテトに代わってもらえよ」
「うん。疲れたら代わってもらうね」
「でも、リツさんがバイクが乗るなんて意外ですね。ずっと車を乗ってるからバイクを乗らないかと思ってました」
「あれは、医療用の車だからね。大人数が乗れるのはあれしか無いんだよ」
「まぁ、普段でもあまりバイク乗らねぇしな、あいつ…」
「そうなのか…」
カイトの言葉で会話が途切れると、前を走っていたリツの車が止まった。
それに続いて皆も停車する。
「どうしたんだ?」
「テト様…これ…」
リツが震えるような声で指を指す。
それを追うように視線を向けるとそこには、巨大な生物が息絶えて道を塞いでいたのであった。
「なっ…こ、これは…?」
「神威の奴か…」
「しかも、これ…ガイアを護ってる生物だよ?どうしてこんな所に?」
「逃げてきたみたいだよな。その途中に神威に殺された…かもな」
「レン君?その聖霊を護ってるのが居なくなったら、聖霊も危ないんじゃないの?」
「あぁ…でも、こいつがここに居るということはガイアは近くに居るはずなんだけど…」
「レン。私達だけが解る話しをしても仕方ないじゃない!皆に解るように説明しなくちゃ」
「ゴメン。簡単に言うとガイアの側近である、こいつはガイアの近くに居ないとダメなんだ。ガイアが近くにいると、こいつが居て、こいつが居るとガイアが近くに居ると言う話しなんだ。お互い引き寄せられてる磁石みたいなもんなんだ」
「良く解らん。でも、こいつが死んでるならガイアも死んでるって事は無いのか?」
「契約をしてない聖霊は基本死なないの。この状況だとガイアの魔力が8割がこいつに注がれて居るからかなり弱っているはずよ」
リンが話し終わると、ゲイルが無理矢理出て来て今の話しに一言付け加えた。
「神威のバレンシアは魂を狩り、その魂を操る刀…斬られれば聖霊だと消滅するぞ、某ら聖霊は魂そのものじゃからな」
「あいつの剣にそんな力が…」
「お主の剣も似たような能力じゃろうが」
「へっ?そうなのか?」
「バレンシアとラグナシアは対の存在。バレンシアが悪の剣ならラグナシアは善の剣。ラグナシアは魂を取り込む力、ミクを切ればその剣にミクの魂が宿る、そんな感じじゃ」
「たまに誰かが頭の中で喋ってるんだ、もしかして斬られた奴らの魂なのかな?」
「使いこなせば、欲しい奴の魂を取り込める、要らない魂を天に還す事も出来る。お前がまだ力不足だからその剣も真の力を出せんのじゃ」
「もっと強くなんねぇとな…」
カイトが右手をぐっと握りしめ、呟いた時、急に大地が揺れだした、地震なのだろうか轟音は徐々に大きくなり、しばらくすると何事も無かったかのように止まった。
「ガイアか!」
レンがそう言うと地面が割れ、中から何か出て来たのだ。
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