最近、他になにもしてないなぁ…
私は考える。最近のする事といえば家事か、これ。つまらない人生を歩みつつあるといえば、そうかもしれない。また、人の羨む人生を歩みつつあるともいえる。どっちのなだろうか。少なくとも、常人の楽しみでないことは確かだ。どうしてこうなったんだろう。いや、後悔はしていない。だってこれは、自分のためじゃなくて人のためにやっているのだから。
私だって暑くないわけないんだ、こんな夏。ただあいつにだけは引けを取りたくないというか…優位な立場でいたいって感じなのか…うまく言い表せない。

あいつにこんな姿を見られたら、どうなるだろうか。私を軽蔑するのか。もうこんな私とは一緒にいられないと出ていってしまうのか。現時点ではばれてないから、今後も隠しつつ続けていこう。そう思いながら、目の前の現実を必死にこらえていた。この光景を認めてしまっては、もう今までの生活には戻れなくなってしまう気がしたから。今はこらえて、目の前の男を満足させればいい。提供金額と見合った行為をしてやればいい。

心まで売らずに、体を売る。そう、売春だ。私は常習犯なのだ、売春の。悪いって自覚はあるよ……なんてこと、今の私は考えていない。心を許したあいつに真っ先に捧げたかったこの体。まさかこんな形になってしまうとは思っていなかった。それだけに心の歪みが大きかったのだった。
「あっ、ああぅっ……!何かきちゃう…」

男がおおきく脈打つと、私もシンクロしたように体を痙攣させる。私は男にされるがままになっていて、何か熱いものが体に流れ込んでくるのを感じた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ひと夏の猛暑の物語4

読まない方がよかったと思いますか?

閲覧数:180

投稿日:2010/08/24 23:42:53

文字数:671文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

  • 関連動画0

  • かたつむり

    かたつむり

    ご意見・ご感想

    こ、これは・・・・後悔はしませんでした・・・。
    でも、リンがまさかそんなことをしているとは思ってなかった・・・。
    意外な展開・・・!!!

    2010/08/29 16:05:57

オススメ作品

クリップボードにコピーしました